北海道は今後、台風並みの暴風雪に襲われる地域があるとの予報。明日は全道から代議員が参加する道党会議で、準備をしながら、もろもろ心配になります。道内各地のみなさんも、どうぞお気をつけください。十勝管内をまわった先日、十勝まちづくり研究会が編集・発行する「2023年 十勝子ども白書」をいただきました。研究会は2010年に設立され、「白書」は隔年発行されてきました。今回が6冊目となります。ちなみに表紙は、漫画も描くネイチャーガイド・斎藤彦馬さんによるもの。ていねいな描写に、じっと見入りました。編集委員会の代表を務める明神もと子さんは、道教育大学大学院・釧路校で私がお世話になった恩師です。ありがたいことに先日の街頭宣伝にも来てくださり、変わらぬあたたかい笑顔で励ましてくださいました。「白書」と言うと、緻密な統計・分析や難しい教育理論を想像しがちですが、子どもたちの実態や課題が具体的にわかり、「重い気持ちにならず、むしろ勇気が湧いてくる」(読者の感想)のが本書の特徴です。十勝に根ざし、さまざまな分野で子どもにかかわる方々の執筆だからこそ、多面的に地域と子どもたちの結びつきも見えてきます。先日の「語るつどい」のなかで、学校に行けなかった子が、祖父母の家から通えるようになったとの話がありました。実父母やきょうだいとの関係は聞きませんでしたが、その子にとっては祖父母の家が安心できる居場所となったようです。子どもたちには「安心」が、成長や行動への「発射台」になるものです。その子が学校に行くようになったら、同じく学校に行っていない友人へ「いっしょに行こう」と誘うようになったといいます。親や先生からの強制的な登校圧力ではなく、この場合は「仲間」がいっしょにいるから大丈夫、というメッセージが伝わることになります。登校するかどうかは結果論ですが、このように集団として、結びつきながら子どもたちが成長する姿に学ばされます。一方で、自民党政府による教育政策のもと、教員も子どもたちも余裕が奪われてきました。過度な競争は分断を招き、膨大な学習内容のもとで置き去りにされる子どもたちが生まれていきます。学校にこそ余裕をと、くりかえし訴えていきたい。【今日の句】政権の 視界不良も たださなきゃ