新たな船出を祝う喜び

 母の実家が離島だったこともあり、「しんぶん赤旗」日刊紙の連載「天売診療所便り」に、とても懐かしい思いが湧いてきます。今日は漁師となったリョウさんの漁船が島に届き、島民そろって祝うというジンとくる内容でした。

 母の実家の離島でも、何台か軽トラを見た記憶はありますが、交通手段といえば主に船。島の生業に欠かせない漁船は、命と生活を守る大事な家の財産でもあります。波が高く連絡船を出せない時に、伯父の漁船に乗せてもらった経験が私もあります。

 大人になってから「板子一枚下は地獄」という言葉を知りました。以前より漁船の安全性は進歩したものの、船が沈めば命はない、という厳しい事実は今も変わりません。天売島でも1902年に220人、1908年に219人が亡くなる海難を経験しています。

 それだけに29歳という若い漁師の新たな船出を島民みんなで祝ったという文章に、胸が熱くなるのです。診療所は開店休業、水産加工場は仕事を切り上げ、高校は課外授業ということにして、人口270人の島で約100人が新船の到着を肌寒いなかで待ったといいます。

 離島ゆえに都市部のような利便性は望めないものの、ともに支え合って生きている一体感は母の実家でも感じたものでした。町から来た私でも「●●さんの孫かい」と、同年代の子どもたちが仲良くしてくれて野球をしたり、とても鮮明に覚えています。

 離島からの声も、しっかり政治で反映していきたい。あわせて、これだけ読み応えある「しんぶん赤旗」を、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。

 【今日の句】漁船から こんなに希望が 伝わって

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畠山和也
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