絶対数が足りない

 日中は寒さも緩んだ釧路市で「党を語るつどい」や懇談などにまわりました。日が暮れると一気に冷え込み、またツルツル路面に。冬道は大変!

 道議候補をされた石川明美さんが終日、運転と同行してくださいました。釧路市のいろんな現状を教えていただき、本当に頼りになる存在です。ありがとうございます。

 「つどい」では「桜を見る会」について、「どうして野党は、もっと追及できないの」とのご意見も。もどかしい思いは本当によくわかります。何しろ安倍首相が質疑の場に出てこないし、自民・公明が疑惑隠しに必死になっている現実は本当に腹立たしい。さらに野党もがんばるけれど「カギは世論です」と私からは述べました。

 今日の「しんぶん赤旗」では、香港でのデモに約80万人(主催者発表)が集まったことを報じています。この写真も示しながら「全国で声があがることを安倍政権は恐れています。だから私も、こうやって各地で声を上げてほしいとお願いしています」と話すと、ご意見を述べた女性もウンウン。地域・職場・学園に根を張ってがんばる日本共産党を大きくすることが一番ですと、重ねて私からも訴えました。

 今日の懇談のテーマは「人手不足」でした。釧路市も人口減少のスピードが進み、今日も「帯広市を下回るんじゃないか」との話が出されることも。今日うかがったのはバス会社と介護事業所で、どちらも心配になる現実があります。

 くしろバスと阿寒バスの各社で、率直な現状を教えていただきました。大型二種免許取得への支援や高校への案内など努力を続けていますが、それでも運転手の確保には苦労しています。いわゆる「働き方改革」は5年の猶予がありますが、その分の人員確保もしなければなりません。

 「生活路線を守ることが最大の使命ですが‥‥」との思いは、どの事業者も共通していることでしょう。この間、旭川や日高でバスの減便などが報じられ、苦渋の思いもされていると思います。公共交通として維持していくためには、国の補助制度も恒久的な仕組みにするなど抜本的な改革が必要だと痛感しました。

 とかく「生産性」を御旗にする今の経済政策ですが、人口減少で乗客自体が減るうえ、年金削減・消費税増税などの負担増では外出も手控えることになります。それで「生産性」を上げろ、収益を上げろというのなら、人件費などの経費削減をしなければなりません。そもそもの経済政策が誤っているということです。

 介護事業所も、施設が足りないからと新しく建てれば職員を確保しなければなりません。ただでさえ少ないため、今ある事業所から引き抜きもおこなわれていると言います。職員が少なくなった施設は閉鎖に追い込まれています。その新しい施設も、また別の新しい施設ができれば引き抜かれてしまうイタチごっこという状況になってしまいます。

 うかがった先では「人口に対して絶対数が足りない」とズバリ。職員の賃金を引き上げるにも、加算でなく全体を底上げできるような報酬の引き上げをとも話されました。まったく同感です。このような話を、どれだけ全道で聞いてきたことか。しっかり国に反映させなければと今日も痛感しました。

 余談ですが、昼食でうかがった共同作業所「すてっぷ」さんで、畑づくりから7年をかけて完成させた「くしろルバーブドレッシング」を購入。すでにルバーブジャムは商品化していたのですが、さらに工賃を引き上げたいとの思いで商品づくりに励むなかで完成したものとか。ラベルなどもプロに頼み、おしゃれな感じです。

 喫茶コーナー隣での作業所からは、クッキーを焼いている香りがしていました。伊藤厚子代表が「障害が重くても地域で暮らす」ことを理念として、献身的な活動をしてきたこともうかがいました。誰もが安心して暮らせる地域をつくる--政治こそが、この立場に立つべきです。

 【今日の句】この町に 生きる誰もが 主人公
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畠山和也
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