そもそもに無理はないのか

 北海道新幹線の札幌延伸にともなうトンネル掘削土は、一体どこへ? 住民の反対の声が大きい受入候補地の手稲区金山地区へ、佐々木明美市議と調査に向かいました。路面凍結などもあり敷地内には入れませんでしたが、見える範囲のところで鉄道・運輸機構職員から説明をいただきました。

 金山地区は、新小樽駅(仮称)と札幌駅の中間に位置します。そのために電力設備を斜坑内に設置することや、開業後も電気設備の点検車両等の出入り口としても利用するとしています。その斜坑口からの掘削土を、住宅街を通さずに運べるというのが機構が求める受入候補地なのです。

 まだ住民の合意もされず事前調査にも入っていませんので、対策土を盛ったイメージ図などももとに現地と照らし合わせながら話を聞いて、課題もよくわかりました。先月、厚沢部町での受入地を見てきたことで比較できたことも大きい。その1つは、星置川からの取水口に近いということです。

 厚沢部町の受入地は住宅地から2kmほど離れていて、地下水は安野呂川へと流れるようになっています。安野呂川は農業用に取水していますが、星置川は水道水として供給されています。浄水場からも見える場所が要対策土の受入候補地というのですから、安全性を喧伝されても住民のみなさんが納得できないのもうなずけます。

 機構の資料を見れば、星置川と反対側に沈砂池や処理設備を設けて、降雨などの場合は稲穂川へ排水するとしています。そこであらためて上空写真を見ると、星置川の方に候補地の採石場とは異なる、一定の区画があります。採石していた時の、沈砂池とのことでした。星置川へ地下水などが流れていく証でもあると思います。

 地形を見ても、受入地からは、稲穂川よりも星置川の方に勾配があるように見えます。山腹などの雨水とともに、地下水も星置川の方へ流れることはないのだろうか。機構としては「そのためにも調査を」ということになりますが、調査をすれば次の段階へ進んで受入地とされかねないという思いが住民のみなさんにあります。

 つまりは「そもそもに無理はないのか」ということにもなっていきます。八雲町での残土を厚沢部町や北斗市で受け入れると表明したように、自治体を越えた処理を求めることもあると機構はしています。札幌の冬季五輪招致に合わせられるよう、早く工事を進めるよう求める政治家もいるようですが、しわ寄せが住民や工事場にのしかかるだけです。

 地元住民を中心に集められた「候補地からの除外を求める署名」は10,539筆にのぼり、札幌市へ今月10日に提出されました。札幌市も金山地区への説明を進めるようですが、住民の不安を置き去りにして工事をするなどは、もちろんあってはならないこと。厚別区山本地区でも、町内をあげた反対の声が高まってもいるのです。

 夜は年内最後の総がかり行動に参加。「桜を見る会」への怒りもあって、たとえ年を越そうとも「桜」疑惑は絶対に忘れないぞと、参加者のスピーチもコールも熱がこもったものに。道労連作成のパーカー( FIGHT FOR JUSTICE)おそろいのデモパレードは、音楽に合わせて手を上げていく高校生も多く、にぎやかに。

 昨日も書きましたが、日本国民が連行されたというのに茂木外相はロシアで断固とした発言はしないのでしょうか。家族から「早く解放を」との願いが、私たちのところにも届いています。どちらを向いて政治をしてるのかと、本当に腹立たしくなってきます!

 【今日の句】故郷の安心 誰も願ってる
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畠山和也
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