休むことは権利

 党道委員会主催で「不登校を考えるつどい」を開きました。ご参加・ご視聴いただき、ありがとうございました。事前に寄せられたアンケートは小学生から支援者まで、当日の意見交流も含めて、より政治が力を入れて取り組むべき課題と痛感しました。

 今日のつどいは、党が5月発表した提言「子どもの権利を尊重し、子どもも親も安心できる支援を 過度の競争と管理をやめ、子どもを人間として大切にする学校を」をもとに開いたもの。少し時間が経ってしまいましたが、さらに取り組みを強めていきたいです。

 提言をまとめた藤森毅さん(党中央文教委員会責任者)に、不登校そのものの考え方や様々な実態を交えて講演いただきました。不登校は子どものせいでなく、親が甘やかせたからでもなく、心の傷と「生命の問題」としてとらえる点から始まりました。

 不登校の増加傾向と、先生たちの精神疾患休職の増加傾向は、ピタリと重なります。安倍政権による過度な競争と管理の反映であることは間違いない。悔しい気持ちも沸いてきました。

 不登校の子どもをもつ親の会トポス世話人の門前真理子さんは、まず「この会場には思い出があります」。会の結成が今日の会場だったそうで、今年で30年を迎えたとのこと。

 ご自身の経験を振り返りながら、つながりあえる人間関係の大切さを話された門前さん。「会では肩書は関係ありません。みんな親として同じです」との一言が心に残りました。

 アンケートでの質問などを私から紹介し、お2人の考えなども話していただきました。保護者の経済的・心理的負担やフリースクール支援、学校と保護者の連携、年齢を重ねた後の「ひきこもり」など多岐に渡りました。藤森さんが話された「第三者の存在」の必要性も、納得しながら聞きました。

 配信終了後、会場では意見交流の場も設けました。センシティブなテーマでもあり詳細は書きませんが、悩みや苦労、要望が率直に話されました。私も子をもつ親として、聞きながら胸を痛めました。

 同じ悩みや不安を抱える方同士の、交流の機会にもなったかと思います。一度のつどいで解決するような課題ではないし、声に出せないでいる子どもや保護者はいるはずです。

 国政や地方政治に反映しながら、党の地域の取組みとして広げることも痛感しました。安心できる環境づくりを、まず地域から、です。子どもも教職員も安心できる学校づくりも、大きな課題です。しっかり取り組みたい。

 あらためて、ご参加・ご視聴いただいたみなさんに感謝を申し上げます。

 【今日の句】自己責任 押しつけやめて 尊厳を

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畠山和也
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