ここで住んでいくために

 雪景色に戻った北見市から、今日は湧別町へ。町商工会や漁協・農協などへ、新型コロナウイルスの影響をうかがいました。

 湧別町といえばチューリップ。これからの季節は五鹿山公園まつりやチューリップフェア、そして4000人もの参加があるサロマ湖100kmマラソン(スタートは湧別町なのです)など春のイベントが続き、町も活気づく時期になります。ところが五鹿山公園まつりは延期になるなど、不透明な状況が続いています。

 「飲食店に影響が出ているので、出前やテイクアウトをおこなう店をまとめたチラシをつくりました」と、町商工会の髙桑誠事務局長さん。営利目的のチラシは町「かわら版」(広報)にはいっしょに配布しないことになっていますが、今回は町も協力して折り込みや掲示をしているそうです。

 町としても、据え置き期間を長くした融資の拡充策などを4月1日から実施しているほか、食事券なども検討されているようです。このような公的機関の努力とともに「地域のことをよく知っている金融機関が窓口になって、実態に見合う手厚い支援ができるようにしてほしい」との話もうかがいました。

 湧別漁協では石本武男組合長・雲津幸治常務が応対してくださいました。有数のホタテ産地である湧別は、先日の常呂と同様に石巻市とも連携があることでも話が弾みましたが、ホタテの流通に関してはリアルな話に。輸出先である中国・韓国で少しずつ需要は出てくる感じがあるものの、このままでは冷凍倉庫がいっぱいになってしまいます。国内消費も厳しいなかで価格は下落傾向ですが、それでも流通させていかなければなりません。

 「ここで生まれ、ここに住んで、次の人がやりたいならやれる湧別を残していかなければ」とは石本組合長。雲津常務からも、漁協が役割を果たすことで地域社会の維持につながっている話もうかがいました。海の恵みは自然ともたらされたものでなく、漁業者と漁協が力をあわせて積み上げているものなのです。しっかりと国会へ反映させたい。

 湧別農協は明日が総会という忙しいなか、服部智紀管理課長が応対してくださいました。酪農が主体の湧別農協で、学校給食も再開されていて当面の心配はないものの感染予防はしっかりしなければと服部さん。改定された畜安法の影響なども含めてうかがいました。

 今日は北海道でも18人、東京でも180人を超える感染が確認されました。あらためて各地の影響を聞くたびに、政治が力を発揮するときだと痛感します。医療や介護などの現場を支えること、自粛を求めるなら十分な補償をすることなど、その規模とスピードが求められています。しっかり取り組みたい。

 【今日の句】この雪が 今季の最後と 思うけど
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畠山和也
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