植民地支配への真摯な反省を土台に

 九州地方ほどではないものの、時に強く雨が降った札幌。今日は傘を差しながら、白石区をまわりました。

 「韓国とは仲が悪くなるし、アメリカには言われっぱなしだし、これから日本はどうなるのさ」など、外交での心配が多く出されたのが今日の特徴でした。これだけテレビでも報じていれば、いやでも耳に入ってきますものね。

 これまでにないほど悪化している日韓関係について、日本共産党・志位和夫委員長は記者会見でこちらのように答えています。●関係悪化の原因は、安倍政権が「徴用工」問題で被害者の名誉と尊厳を回復する手立てを放棄したうえに、対韓貿易規制の手立てを取ったこと、●根本的要因としては、「村山談話」「日韓パートナーシップ宣言」で明記された「植民地支配への反省」を投げ捨てる態度を取り続けていること--があります。

 そのうえ歴史の偽造や他国の侮辱、排外主義をあおることで、みずからの延命をはかるようなことは許されないし、北東アジアの平和構築にとっても有害であると強調しています。私も同じように思います。今の道を進むことが生産的とは思えません。

 こういう内容も含めて、国会での閉会中審査が必要ではないのでしょうか。今は政府(という官邸ではないか)が独断で突き進み、国会のチェック機能が働いていません。与党のなかからも、異論はもとより慎重な対応を求める声さえ出ていないのではないでしょうか。日米貿易交渉や消費税増税、昨日に発表された年金検証なども含めて、国会で議論されるべきです。

 まわっているなかでも多くの方が、もどかしい思いを持っているのを感じました。だからこそ期待の声もあったし、あきらめ半分の声もありました。北海道での世論づくりと党づくりを進めなければと痛感しています。

 夕方からは、北海道子どもの虐待防止協会との懇談・意見交換会に。焦点は札幌市中央区で起きた2歳児の衰弱死事件ですが、同様の事件は過去にも札幌市で起きていただけに「どうして同じことを起こすのか」と関係者から強い問題提起がされています。現状についての突っ込んだ話を伺いました。

 人員不足の解決と専門職員の専門性が発揮できる環境づくりの重要性を、つくづく感じました。他県の実例も参考になります。虐待があってはならないのは当然なのですから、議論の課題ではなく実践の課題として行政が具体化を進める時だと思います。

 国としてもその立場に立つのなら、専門職員の増員や環境づくりに予算を増やすこと。しっかり国会とも連携していかなければならないです。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】歴史とは それだけ重み あるはずで
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畠山和也
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