石破 茂 です。
岩手県知事選挙は大敗という結果となり、埼玉県に続いての連敗となりました。内閣や自民党の支持率と必ずしも連動しないことは、今後の国政選挙に臨むにあたってよく分析をしてみなくてはなりません。国政選挙における絶対得票率が三割を切っていることにも注意が必要です。
岩手県議会議員選挙や陸前高田市議会議員選挙は、応援に行かせて頂いた方すべてが当選され、とても嬉しく思いました。私の秘書を一年間勤めてくれた岩手県議選・盛岡市選挙区の高橋康介氏も初当選し、有り難いことでした。今後の活躍を心より祈ります。内閣・党役員の人事がほぼ終わり、新陣容が固まりつつあります。「誰がなるか」よりも「何をやるか」が重要であり、ただ一人の任命権者であられる総理が「これがベストである」と判断されたうえは、国家国民のために最大限の働きをしてくださるものと期待しています。「ポストは国家国民のためにあるのであって、個人の栄達のためにあるのではない」という当たり前のことが大切なのであり、評価はあくまで国民と歴史が行うものでしょう。
対アジア外交の行方がとても気になっています。
私は、日韓対等合併(日本政府としてはあくまでその方針でしたし、昭和天皇の詔書の中にもそれは明確に述べられています)は国際法的に合法であったと考えますし、日韓基本条約の締結過程において、所謂「徴用工」に対する日本政府としての補償を拒否し、韓国内で解決するとしたのは韓国政府であったのは事実です。そして、そうでありながら今回見せている韓国政府の対応は国際的に通用しないものだとも考えています。
一方において、正論は相手を可能な限り理解した上で唱えるべきですし、世界の日本に対する支持獲得のためにも、少なくとも相手を理解しようとする姿勢は必要なことと信じます。
日韓関係が極度に悪化して、この地域の安全保障環境が肯定的に変化するとは思えません。日韓GSOMIAも、僅かの情報の遅れや齟齬が決定的ともなる安全保障において影響が皆無であるとは考えられません。
繰り返しになり恐縮ですが、小室直樹博士の「韓国の悲劇」は是非ご一読ください。私はこの本により随分と蒙を啓かれました。台風15号による千葉や神奈川などにおける被害には国家として最大限の努力をして対応すべきものであり、昨年の北海道胆振地震と同様の体制で臨むべきだと思います。酷暑の中困難な中におられる方々の状況を、政権としても与党としても、一刻も早く好転できるよう、最大限に努力すべきと思っております。
週末は、福岡でのテレビ出演、地元の行事、茨城県石岡市への訪問の予定となっております。
皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。