第1208号 「乱」の年の幕開け

 年明け早々、アメリカによるベネズエラ攻撃、中国によるレアアースを含む対日本輸出規制の発表など、国際情勢が激しく動いています。

◆2026年の漢字は「乱」か
 昨年末、私は配信動画収録の際、2026年の漢字は「乱」となるだろうと予想しました。
 昨年は、国内外ともに国家・個人ともに自らが良ければそれで良いという考えが蔓延し、弱肉強食が強まる一方、社会に不満が極限まで蓄積された年でした。制御できない欲望のための行動と分断が限界点を超え、暴発的な波乱が政治・経済のあらゆる場面で生じてくるだろうと考え、「乱」の字を予想したのです。図らずも、国際政治において早速「乱」が顕在化することとなってしまいました。

◆ベネズエラ攻撃は国際法違反か
 ベネズエラ攻撃の現状を見る限り、アメリカ側は国内法の国外での正当執行と捉え、ベネズエラは主権国家への武力行使という国際法上の違法行為と捉えているため、双方の主張がかみ合っていません。
 アメリカの理屈によると、麻薬密輸行為にマドゥロ大統領個人が関与したため、取締法の域外(国外)適用により逮捕と司法手続きに踏み切ったのであっ
て、爆撃や警護兵殺害も、逮捕に抵抗する「犯罪者一味」の掃討として許容されると考えていると推定されます。
 また、慣習国際法上、大統領のような元首は一般的に他国の刑事裁判権から免除されますが、アメリカの解釈ではマドゥロ氏は正当な手続きで選ばれた大統領ではなく、逮捕して裁判にかけても国際法違反ではないと主張すると考えられます。
 一方、ベネズエラ側が、マドゥロ氏は正当な大統領であり、元首に対する攻撃及び国土に対する爆撃等を、国家主権侵害であると主張するのは当然です。
結論として、アメリカは国際法違反が濃厚な行為を国内法手続きの正当性を持って正当化しているので議論は平行線のまま。国連安保理も機能せず、国際法と国連は形骸化。残念ながら国際法の枠外にある生の国際政治によってしか解決への道はないだろうと思います。まさに弱肉強食の世界です。
 なお、一連の攻撃について、国際法上どのように解釈できるかについて外務省に問うていますが、未だ明確な回答はありません。

◆日中対立解決見えず
 一方、昨年11月の高市総理発言に端を発した日中対立も事態がエスカレートし、中国側は軍
民両用の品目の日本向けの輸出規制を強化すると発表し、これは製造業・ハイテク産業などに欠かせないレアアースも対象になります。
 引き鉄となったのは先の高市総理発言ですが、中国が台湾問題に関して、自らの「核心的利益」と位置付けている以上、高市総理発言をうやむやに終わらせるはずはなく、より強硬な態度に出てくることは予想できました。
 中国は強硬な態度は取れないとか、この際中国依存からの脱却になって丁度良いなどとうそぶく自称専門家もメディアに溢れていますが、具体的な損害について何の責任も負わない無責任な願望に過ぎません。高市政権も、問題解決の手段を持っている気配は無く、何の手も打てないまま対立の終息の兆しすら見えません。
「乱」の時代に求められるのは言動に細心の注意を払った冷静かつ合理的な対応です。一時的な国民受けを狙った軽率な発言や、現実を見ない精神主義の強調は、特に外交分野において国を危機におとしいれることが改めて明らかになりました。
 弱肉強食の中で、アメリカ、そして中国とどう対峙するのか、そこに戦略性はあるのかを、23日からの国会で改めて政府に問わなければならないと思っています。

~スタッフ日記「ボロ市」~

新年あけましておめでとうございます!2026年も馬淵事務所でお世話になります。
 年末年始を振り返ると、元旦に家族で初詣に行く習慣は変わらない一方で、年賀状を書かなくなり、時代の変化を感じました。
 生活の変化を感じる中で、僕の地元、世田谷区には生まれた時からずっと変わらないものがあります。それが「ボロ市祭り」です。
 ボロ市は、約450年前から続く歴史ある年末年始のお祭りで、東京都の無形民俗文化財にも指定されています。
 開始を告げる花火とともに、一日で約20万人が訪れ、600以上の露店がずらりと並ぶ賑わいです。見どころは、なんといっても骨董品や雑貨の類。 ブランド品や市場にはなかなか出回らない掘り出し物が、
驚くほど安く手に入ることもあります。見て歩くだけでもかなり楽しいです。
 そしてもう一つ有名なのが「代官餅」。これが大人気で、買うために2時間以上並ぶのが普通で、並んでいるうちに売り切れてしまうこともあります。
 ここ数年、僕自身はボロ市に足を運べておらず、「このまま知らないうちに衰退してしまうのかな」と少し心配していました。でも最近では、珍品を目当てに外国人観光客も多く訪れているようで、地元民としてはなんだか嬉しい気持ちになります。
 こうして書いているうちに、久しぶりにあの雰囲気が恋しくなってきました!今年は久々にボロ市に行って、ぶらぶら歩きながら楽しんでみようと思います。 (逃げ恥)

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