今国会で審議される注目法案の一つに、海外からのサイバーアタックへの防御法案があります。26日、私は、内閣委員会で関連法案について質疑を行いました。
◆サイバー空間での攻撃
このサイバー防御関連法案は、主に海外からの、コンピュータを通じたアタックを防止するため、通信情報を収集・分析し、攻撃があった場合、警察や時には自衛隊が攻撃を無害化する措置等を行えるようにするものです。
従来の海外からの攻撃はミサイル発射や他国軍による領土侵略でしたが、現在ではインターネットを使ったウイルス攻撃や多量のアクセスで重要インフラをマヒ・破壊することも想定されています。むしろ、今後の国際的な「攻撃」はサイバー空間内で行われることが主流になっていくことを前提に、対応を考えなければならない時代となりました。
◆通信の秘密は守られるか?
その意味で、サイバー空間での攻撃に対する対応を定める法案の必要性は十分理解できるところです。しかし、この法案は、行政が民間事業者に通信の情報提供を求めたり、情報を分析して攻撃に備える内容を含んでおり、一般国民にとっては、個々の通信の中で、プライバシーに関わる事項が行政に筒抜けになってしまうのではないかという不安が生じます。
政府は、個々の通信を機械的に処理して分析するものであり、誰がどんな内容のメールを送ったのか等を把握するものではない旨説明していますが、個々人にとって確認しようがない以上、実際は名前や通信内容も含めて情報が把握されてしまうのではないかという不安が生じるのは当然のことです。政府による国民の行動の監視につながらないためにも、憲法上保障された通信の秘密が守られるような制度設計がなされなければなりません。
◆国会による監視が重要
この法案は、警察や自衛隊が攻撃者のサーバーなどの無害化措置を取り得ることが可能になるものであり、国会によるチェックは重要です。
法案でも、第三者委員会が設けられ、その委員会が国会に処理状況の報告を義務付けられました。しかし、何が報告されるのか一切示されておらず、政府の答弁も報告事項は主に申請・承認の件数だと述べています。さらに内容を国会に報告することは、攻撃者に手の内を明かすことになるとして、詳細の報告には否定的でした。
これでは、国会は通信の秘密の保護や無害化措置の適切性を判断できず、監視機能は全く働きません。質疑では、国会報告の意義が形骸化するおそれを指摘し、報告内容を細かく法定化することや、国会内に、秘密を十分に保ったまま報告事項を審査する体制を整えること等を提案しました。
大臣はこの提案に否定的でしたが、与野党間で法案修正の交渉が続いています。サイバーアタックから国民の安全を守ると共に、国民のプライバシーの権利も同時に保護する建設的な修正議論を進めていきたいと思います。
スタッフ日記「がんばれ!!サムライブルー」
サッカー日本代表が2026年に行われるアメリカ・カナダ・メキシコW杯に出場が決まりました!日本は世界最速での出場決定としてW杯に臨みます。
2022年のカタールW杯は日本にとって、とても悔しいものでした。グループステージで優勝候補のドイツ・スペインを打ち破り、「三笘の1ミリ」と話題になりましたが、クロアチアに惜しくもPK戦で負け、ベスト16敗退という結果に終わりました。日本は世界トップレベルと互角に渡り合える評価を得て、2026年のW杯の優勝を目指すようになりました。これは今までの日本代表の中でもひときわ大きな目標で、ただ努力すれば叶うものではありません。これを達成するためには現時点でいくつかの課題があるといわれています。
1つ目は戦術の問題です。日本は現在、攻撃的な戦術を採用していますが活かしきれているとは言えません。W杯では攻守にバランスのとれた戦術を採用し、強豪国に対応していく必要があります。
2つ目は試合をする相手です。カタールW杯以降、強化試合や最終予選で戦う国は日本よりも世界ランキングが低い国ばかりです。これでは世界の中の日本の立ち位置を測れないため、もっと強い相手と試合をする必要があります。
歴代最強といわれる今のサッカー日本代表。どこまで世界に通用するのか、どこまで世界を魅了できるか、どこまで日本中に熱狂を巻き起こせるか要注目です!!(逃げ恥)
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第1171号 サイバーアタックからの防御

今国会で審議される注目法案の一つに、海外からのサイバーアタックへの防御法案があります。26日、私は、内閣委員会で関連法案について質疑を行いました。 ◆サイバー空間での攻撃 このサイバー防御関連法案は、主に海
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