第931号 本会議登壇

 27日、私はコロナ対策の補正予算案に対し、2008年5月以来12年ぶりとなる、衆院本会議での代表質問を行いました。

◆総理の姿勢を質す
 質問では、まず、コロナ危機発生以降の政府の後手に回った場当たり的対応の数々を指摘し、安倍総理に国民の命を守る決意が欠けているのではないかと迫りました。

 中国からの渡航制限の遅れ、唐突過ぎる学校休校要請、大胆な経済的救済の期待を高めたあげくのマスク2枚配布と不良品発生、遅れに遅れた緊急事態宣言の発令、当初否定しながら急転直下決まった10万円給付など、二転三転する施策の数々に国民は振り回され不安を感じています。総理には国民の命を救うための決死の姿勢は感じられません。今後、国民を救うためにどのような措置を取るのか、緊急事態宣言は延長するのか、給付金はいつ国民の手元に届くのか、追加の支援はあるのか等について、厳しく総理を問い質しました。

◆予算大幅増を主張
 そして、補正予算案の不足点を指摘し、財政均衡に拘らない思い切った財政支出の必要性を訴えました。コロナ危機により、特に中小企業や個人事業主、学生らが大きな経済的ダメージを受けています。政府の用意した支援メニューでは、事業者の家賃や学生の学費支払は賄えません。家賃や学費が支払えず、廃業する、もしくは退学するということになれば、長期的に見て社会の損失は計り知れません。ここは、一時的に国が思い切って家賃の肩代わりや授業料減免措置などの支援を行うべきではないかと、総理の見解を求めました。

 総理は多くの質問で明確な答弁を避け、従来からの不十分な支援策を述べるにとどまり、その姿勢は決死の覚悟とはほど遠いものでした。しかし、質問後には野党各党が家賃支援のための法案を共同提出し、学生支援法案の準備も始めたこともあり、与党も支援案の検討を始めるなど、事業者や学生支援の動きは着実に広がっています。支援の流れを生みだす上でも、代表質問の意義は十分あったと考えています。

◆為政者の覚悟とは何か
 質問の最後に、為政者としての覚悟を安倍総理に問いました。私が前回の総選挙で落選して以来、座右の銘としてきた「責めは予(われ)一人にあり」という、東大寺を建立された聖武天皇のおことばがあります。聖武天皇はその治世の間、天然痘の流行や地震などの国難に直面しましたが、民に降りかかる全ての災厄は自らの責任であるとの決意を示され、ありとあらゆる手を尽くされて、率先して救済に当たられました。為政者は、全ての責任を自らが引き受ける覚悟が必要なのです。

 翻って、安倍総理が為政者としておよそ責任逃れとしか言えない場当たり的対応を繰り返すならば、職を辞するしかないと指摘しました。もちろん、安倍総理のみならず野党議員も含めて、国政に関わる者には責任を一身に引き受け国難にあたる覚悟が必要だと思っています。コロナ対策の国会審議はゴールデンウイーク明けすぐにも予定されています。国民を救うための支援策を一刻も早く実現させていきます。

 

スタッフ日記 「人にやさしく」

 連休を迎えた今週、コロナ対策の一つの大きな節目としてきたGWまでの緊急事態宣言が延長される見通しとなり、「自粛」という言葉が頭から離れない中での生活に、少し疲れを感じ始めてきたかもしれません。人と会うことや行動範囲に神経を使いながら日々が形成されていく中で、今後は子供たちの心のケアや在宅が長時間続くことによるお年寄りの体調管理などの問題も大きな課題です。

 先日、スーパーのレジを並ぶ列で、距離が近いと声を荒げる若者と耳が遠いために理解するのに時間がかかってしまったおばあさんを目にしました。その一言に違和感を覚えたのと同時に、生活のあらゆる場面での人との繋がりが壊されていくようでした。一方で、何かあった時には駆けつけなければいけない、そんな立場の方がいることを忘れてはいけない、とそう強く感じました。

 いま助けを求めている方がたくさんいます。

 働きたくても働くことが出来ない方。家事の傍らこどもを見守るお母さん。家族が海外にいる方。バイトを減らされてしまった学生。外出自粛によって店を閉めるかの決断を迫られている飲食店の方。休みたくても休むことができない生活インフラを支える方。そして、最前線で戦い続けてくれている医療関係者の方。

 全国に加速するコロナ禍による生活に、いま政治に何が求められているのか。世界恐慌以来の景気落ち込みが予想される長期戦は、まさに私たち政治に携わる者の力が試されていると覚悟しています。歴史に刻まれるであろういまこの国難を、使命のもとに乗り切ることを誇りとして歩んでいきます。 (特命係長)

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馬淵澄夫
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