第972号 コロナ「封じ込め」への対案

 コロナ感染第3波が若干の落ち着きを見せ、緊急事態宣言も順次解除される方向ですが、一段落している今だからこそ、コロナ「封じ込め」に踏み出す好機です。

◆年間流行に備えて
 今、世界的にも新規感染者数は減少の傾向にありますが、コロナがほぼ真冬に限定されるインフルエンザの流行と違うのは、通年性で、今のブラジルや昨夏の日本のように、夏にも流行が訪れるということです。そして、爆発的に感染拡大が始まってしまってからでは手がつけられませんが、その前段階の、波が収まった時に集中的に封じ込めへの手を打てば、再びやってくる波を小さいものに留めることは可能です。

 つまり、第3波が小康状態となり、緊急事態宣言が解除された後の対応こそが、今後の長期的な感染拡大防止のため重要なのです。

◆今必要な対案
 政府の発想は、Go Toキャンペーンの順次再開のように、経済活動を優先させるものですが、封じ込めの視点を欠いています。封じ込めの視点を持たないまま経済活動を通常に戻すと、昨夏、昨秋のようにすぐに再流行が始まってしまいます。まずは、集中的な感染対策で市中感染をほぼ抑え込んでから、それを維持しつつ経済活動の回復を目指す政策への転換が必要です。

 そのためには、私が以前から強く主張してきた、医療介護従事者などエッセンシャルワーカーと呼ばれる社会インフラを支える方々への定期的な無料検査の実現など、検査体制の大幅拡充がまず必要です。

 また、政府の失敗として水際対策が挙げられます。昨年の、すでに感染が確認されていた中での春節中国人観光客受け入れに始まり、春の検査隔離体制が不十分なままでの在外邦人の大量帰国、そして秋の拙速な外国人ビジネス入国者受け入れが感染拡大を招いたのではないかとする意見もあります。世界で次々発生する変異種が国内に持ち込まれることも極力防がなければなりません。そのためには日本の地理的特性を生かした水際対策の強化が必要で、全ての入国者の一定期間の隔離と、複数回の検査を行うことが有効と考えます。

◆ピンポイントの経済支援
 コロナを乗り切るためのもう一つの大きな柱は、本当に生活に困っている方へのピンポイントの支援です。全国民への一律の現金給付は、助かった方も多かった反面、資産家や株高で多額の利益を得ているような方にも一律で支給されたことにより、一種の「ばら撒き」となってしまったことは否めません。規模を問わない飲食店への一律支援も、経営の現実に合っていないとの声が聞かれます。生活困窮者に限定した現金の再給付や、規模に応じた事業者支援の実施など、より的を絞った、生活を守るための支援へとシフトしなければなりません。

 今回、立憲民主党としても私の主張が大幅に反映されたコロナ対案をまとめました。その基本的発想は、まず緊急的に医療現場や困窮者の生活を守り、コロナを封じ込めていこうとするものです。この発想をベースに、次なるステップとして、予算措置だけではなく、大規模減税のように、抜本的な法改正を伴う対案の提出につなげていければと考えています。

 

スタッフ日記 「私がインターンに参加した理由」

 昨年4月から憧れの大学生になったものの、前期・後期共にほとんど学校に行くことができませんでした。しかし、このコロナによる制約をチャンスだと捉え、今までであれば挑戦しなかったであろうことに一歩踏み出そうと考えました。

 私は、社会科の先生を目指しています。高校生の時、恩師が実際目にした経験談を社会科の知識と掛け合わせて、面白くかつ覚えやすく教えてくれました。その授業のおかげで私は社会科が好きになるだけでなく、世の中には様々な考え方、働き方、生き方があるのだということを知り、視野を広げることができました。

 そして、私もいつかそんな授業をしたいと考えるようになりました。まずは、社会科の政治分野に出てくる議員や選挙について、実際に自分の目で見て体験してみようと考え、議員インターンに参加しました。

 私自身、国会議員の活動は選挙期間に駅前で演説をして、皆さんに選挙公約をお伝えするだけだと思っていました。しかし、選挙期間でなくても一軒一軒直接ご挨拶に伺い、地域の皆さんのお困りごとを直接聞く代議士の姿を見て、国会議員の印象が一変しました。インターンに参加して様々な政治の現場を体験することができています。

 私の授業では、政治は大人だけが関わるものではなく、子どもの頃から誰しもが消費税や、子育て支援などを通じて関わっているものだということを伝え、自ら選挙に行く生徒を増やしたいです。インターンでの体験談が生徒の視野を広げるきっかけになることを信じて、残り一ヶ月間頑張ります!(納豆ちゃん)

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