第984号 県内ワクチン接種の現状

 コロナ第4波が猛威を振るい、全国の重症者数が連日のように過去最高を更新する中、ようやく高齢者へのワクチン接種が本格化しています。今回は、県内ワクチン接種はどうなっているのか、県にリサーチした状況を報告致します。

◆五輪よりまずワクチン
 奈良の新規感染者は、大阪・兵庫での減少と連動するように減少傾向が認められますが、依然として緊急事態宣言相当の厳しい状態であることに変わりはありません。

 全国的には北海道や沖縄で過去最高の新規感染者が記録されるようになっており、感染サイクルの関係から、いち早く第4波を受けた関西がやや先んじて減少期に入ったとしても、いつまた増加に転じるかも知れません。感染抑制の見通しを示せないままずるずると緊急事態期間が引き伸ばされ、オリンピックもなし崩し的に開催されそうな気配ですが、まず優先されるべきは感染防止とワクチン接種推進です。

◆ワクチンどう進むのか?
 ようやく本格化してきた高齢者へのワクチン接種ですが、政府や県の目標は、7月末までの接種終了です。奈良の高齢者は42万人で、そのうち80%が接種を希望すると仮定しても、約33万人が接種する必要があり、5月16日時点で1万3千件台に留まっていることを考えると、今後相当のペースアップが必要です。

 国の「スケジュール押し付け」とも言える要請に対して、自治体は真摯に対応していると思います。ワクチン接種に関して、県は、一定の規模があるにも関わらず稼働日数の少ない集団接種会場に、医大などに要請して指導医の指導の下、研修医5名程度で構成するチームを複数派遣し、稼働日数を増やす試みを発表しており、これは全国でも初の取り組みとのことです。

 また、医療機関で個別に行われるワクチン接種が進まないのは、副反応が出た際の対応が困難であるという事情があり、県は対応のための情報提供を行い、個別接種を増やす方針です。さらに、高齢者の接種会場への移動、接種チームの訪問接種に対して、地元のタクシーを使うことを市町村と共同で検討するなど、新しい挑戦を行っています。国の対応を批判しているだけではワクチン接種は進まないので、こうした自治体の取り組みを応援していきたいと考えています。

◆予約代行サービスもある
 自治体の取り組みは真摯なものですが、まだまだ奈良ではワクチンの電話予約が繋がらないという声や、ネット予約の操作が難しく予約できないという声も頂いております。

 こうした声に応えて、予約が出来ない方に代わって、市の職員が予約を代行してくれる無料サービス「ワクチン予約サポート」が奈良市で始まっています。接種クーポン券をお持ちで、自分で予約するのが困難という方は、ならまちセンターや生涯学習センター、東西南北の福祉センターなどに、月曜日以外の平日に直接足を運ばれて窓口相談されることをお勧め致します。22日以降は市内の9施設で実施されており、期間は31日までです。

 これからもいち早く住民の皆さまがワクチン接種を完了するために、リアルタイムに情報の提供を受け、皆さまにもお伝えしていきたいと思います。

 

スタッフ日記 「高校生の『ワクワク』をつくる」

 私は「カタリ場」という学校へ出張授業する教育ボランティアに参加しています。

 高校生の時、「自分が何をしたいのか」について深く考えることなく、その重要性にも気付かず過ごしてきました。そして、進路選択の時になって初めて自分のやりたい事がわからない状況に気付き、その見つけ方がわからずに不安な日々が過ぎていきました。大学受験が迫る焦りから、立ち止まって考える余裕もなく、結局、自分の強い思いがないままに進路先を選ぶことになりました。

 あの時、自分の少し先を進む大人と出会い、不安を打ち明けることができれば。そして自己理解を深め、自分の将来のありたい姿について少しでも考えることができればと、当時を振り返ります。

 そんな高校生の私が出会いたかった機会を作るのが「カタリ場」です。

 カタリ場では「ナナメの関係」と「本音の対話」を軸に「高校生の探究心に”火を灯す”授業」を行います。親や先生との関係をタテ、友だちとの関係をヨコとして、ナナメの関係と呼ばれる大学生や社会人、利害関係のない“一歩先ゆく先輩”との出会いや対話を通して、自分の価値観に気付き、新たな自分を発見してもらいます。そして将来のありたい姿について一緒に考えます。

 私は、どんな環境に置かれた生徒にも自己理解を深め、将来について深く考えることで、未来に対してわくわくしてほしいと願っています。この取り組みが全国へ広がり、学校授業としても行われることで、自分の可能性を信じ、ありたい姿へ向かう高校生が一人でも増えほしいと思っています。(納豆ちゃん)

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