10月31日、第49回衆議院議員総選挙が投開票され、私は93,050票を頂き、2期ぶりに小選挙区で当選を果たすことが出来ました。
◆再誕を求めた4年
4年前の総選挙では、私の力不足により落選し、ご支援を頂いていた皆さまには大変なご迷惑とご心配をおかけしました。もはや自分は政治家として必要とされていないのではないかと自問する中で、三千院門跡門主の堀沢祖門導師が私に下さった「再誕」という言葉を強く意識するようになりました。
「再誕」とは、再び生まれ変わること。
内面的に自分を産み直し、自分の人生には、全責任を負って、「見せかけではない真実の人生を、どこまでも探し求めていくべきだ」という教えです。
この言葉を胸に、再び衆院選に挑戦することを決意し、地域をくまなく歩いて皆さまのご意見ご要望を伺うことから活動を始めました。
いったん永田町から離れたところから政治を見ると、今の政治がいかに国民から乖離しているのか、皆さまの方を向いていないのかを痛感しました。
そして繰り上げ当選、交通事故による瀕死の重傷からの生還、といういくつかの奇跡的なめぐりあわせを経て、生命体としても、政治家としても生かされた命を精一杯使い、バラバラになってしまった野党をもう一度まとめ上げ、国民の命とくらしを守り抜いていくことが自らの使命であるとの考えに至りました。
その後の「一丸の会」を結成しての野党をまとめ上げる活動は新党立憲民主党として結実し、消費税減税研究会の5%減税案の取りまとめは、野党の共通政策にまで昇華しました。今回、皆様に議席を託して頂いたのは、こうした4年間の活動を評価して頂けた結果と考えています。
◆皆さんの政治を取り戻す
今回の総選挙では、自民党は議席を減らしたものの、単独過半数を維持し、公明党との連立政権による巨大与党とその他の野党という構図には大きな変化は起こりませんでした。コロナ禍、不況と経済格差の拡大という、国民の命と暮らしが危機に陥っている状況の中で、与党を追い込んで政権交代を果たすことが出来なかったことは、率直に私たちの力不足であり、今のままの野党では政権を任すことは出来ないという国民の審判であると重く受け止めています。
今回、選挙区調整による野党候補の一本化は一定の成果がありましたが、それだけでは政権交代は出来ない限界も明らかになりました。
やはり野党がさらなる大きな塊となり、リアリティのある共通の大きな政策の旗を立てて、政権を担いうる政治勢力としての姿を示さなければ、国民の評価は得られないのだと強く感じております。
野党をもう一段階違うステージへと引き上げるために、政策を磨き上げるとともに、忖度や慣習に基づいた政治を排し、徹底した情報公開と行政改革への姿勢を示して、政治を皆さんの手に取り戻すことが必要です。 今回の選挙で頂いた小選挙区での議席を生かし、その先頭に立つのが今後の私の役割と考えています。
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