こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
少しブログが止まっておりましたが、目が回るほど忙しく、特に事務作業等に没頭しております。来週には来年度予算の説明がでてきて、すぐに2月議会が始まりますので、気を引き締めて取り組んでいるところです。
私たち現職議員は地域をまわることはもちろんですが、行政のチェック機関、政策等の立案等、机上の仕事も非常に多く、インプットの時間や調査研究時間も睡眠時間を削りながら進めていかなくてはなりません。
さて、最近では立憲民主党から衆院選挙に出馬された若手の女性が、次は自民党の推薦で県議選に出馬される、という報道をよく見かけます。
こうしたことがあると、よく記事の寄稿などの依頼を受けるのですが、今回は自分の思うことを自分のブログで書くことにしました。
言わずもがな、私は政党に所属をして選挙をしたことが一度もありません。公認も推薦もいただかないことをモットーにしてこれまで無所属で3回すべての選挙を闘ってきました。
その間、複数の政党からお声がけいただいたこともありますが、地方政治の二元代表制という仕組みから、私たち地方議員が行う仕事というのは特定の政党を敵対したりすることではなく、行政が提出する議案・予算等について行政に対して質疑・提案・チェック等をすることであるため、すべてお断りをさせていただいております。
有難いことに駅などでは「国政に早く行って」とか「首長選挙でないの?」などというお言葉を頂戴しますが、国と地方では仕組みが異なりますし、仕事の内容がまるで異なるので、国政にお声がけいただいた時も固辞させていただいております。
地域で市民・県民目線で仕事をして、皆さんと一緒にまちを創り上げていきたい、というのが私の想いであり、議員になってから政党に所属しようと思ったことはありません。
ただ、無所属は本当に大変です。とにかく「組織」が全くないため、仲間も後援会もすべてゼロから自分で作っていかなくてはなりません。
その分、自分が死に物狂いで頑張ります。
また、今回も出ていましたが「自民党じゃないと何もできない」というフレーズをたまに聞きます。
二元代表制の地方政治で果たしてそうでしょうか?
私は12年間無所属ですが、私の実績が全くないかと言えば、そうではないことを多くの市民・県民にご理解いただいているところだと思います。
駅に立っていると「〇〇党はダメだ」等々、たくさんの質問やご意見をいただきます。
しかし、地方政治ではあまり政党は関係ないと私は考えます。
もちろん、ご自身のポリシーや思想から政党に所属することを否定するものでもなんでもなく、首長も含めた地方政治家の皆さんについては「日頃、仕事をしているのかどうか」がかなり重要な視点になると思います。
私の我孫子選挙区は2名の県議、24名の市議がいらっしゃいます。成人式や出初式等の式典やイベントに出ることだけが仕事ではもちろんありませんが、地域で見かける政治家は大体いつも同じです。
選挙のときに4年ぶりに見かける政治家も少なくありません。
今回はまだ議員になっていない方の政党と選挙の鞍替え問題ですが、選挙は無所属で出て、当選したら特定の政党(会派)に入る、というパターンも多く見受けられます。
選挙後のパターンも是非、多くの有権者には見守ってほしいです。
国政を目指す・携わる方は『思想』がとても大きく政策に関わってくるはずです。
『思想』というのは簡単に変わるもではありません。政党を渡ることができるのであれば、確固たる思想がなかった証左でしょう。
私は政党の移籍よりも国政から県政への転身の方が気になりました。
仕組みも扱う内容も国政と県政ではかなり異なります。
市議から県議、県議から市長、市長から県議になったりと市と県の行き来が昨今では非常に多くなっているのは、それだけ扱う内容が似通っているからです。
例えば我孫子市で言えば、市のシンボルである手賀沼やけやきプラザ、356号などの維持管理は県が所管しており、我孫子市民としてはこれらは大きな関心事であり、県行政や県議が我孫子市・市民にとって近い存在です。
しかし、国会議員となると、外交や安全保障、消費税等、日本を考えた政策となり、地方政治ではほぼ扱わない案件です。国会議員がけやきプラザの活用をどうにかしてくれるのか、と言えば管轄外です。
私たち地方政治家は「ここにカーブミラー必要だよね」「学校の給食費無償化してほしい」「学校のトイレを改修して洋式にしてほしい」「横断歩道の線が消えかかってて危ない」など、明日の生活に直に密接することを議会で話し合っています。
そこでもし、〇〇党の提案だからやらない、〇〇党に言われたからやる、みたいなことが発生したとしたら、むしろ私はその首長の資質が問われるべきだと思います。
議員側はしっかりと仕事をしていれば無所属だろうとどこの政党であろうと、行政側から全員平等に扱われるべきだからです。なので、地方政治にチャレンジを変えるのであれば、政党を変える必要はなかったのではないかと思いました。
ここの国政と地方政治のポイントがあまり報道されていないことに違和感がありました。
若くして、政治を志す方がいることは喜ばしいことではありますが、社会人としての経験が浅く、若いが故に正式な手続きを飛ばしてしまったり、ぐらついたりしたのだろうと推察します。
しかし、皆さんの税金で賄われている政治の世界ではそれは厳しいのです。
私もいつもそのことを肝に銘じて活動しています。
応援してくださっている皆様を裏切らないように全力で活動しています。
長期的に見れば人柄、活動というのは自ずと見えてきます。
その選挙区の有権者の皆様が判断されることです。
政治界隈では政策ではなく、政局ばかりを気にして、人の噂話や批判ばかりをして、足の引っ張り合いをする方もおり、非常に残念に思います。
ひとつ言えるのは、今の日本でそんなことをしている余裕はない、ということです。
しっかりと勉強し、時代の流れに即した政策を立案していき、地道に活動をする政治家が増えますように。
そんなことを考えつつ、今も机上で政策の精査に勤しんでおります