県立高校視察~生理用品の無償提供事業~/公立学校の給食費無償化について

こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

日々、忙しく地域活動・議会活動に勤しんでおります!

 

さて、今日は千葉県立我孫子高等学校へ行ってきました。

千葉県教育委員会では、生理用品の無償提供に係る県立学校62校のモデル校における4か月間の試行状況を踏まえ、令和4年1月から、全ての県立学校において、非対面による生理用品の無償提供を実施しております。

 

実際にどのような形で生理用品を提供しているのか、その実情等について、お伺いしてきました。

 

お忙しい中、ご対応いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 

経済的な理由などで生理用品を買うことができない「生理の貧困」という言葉が広がってから、支援の輪も公助という枠組みへとシフトしています。

 

これまでは保健室での対面式がメインでしたが、非対面式での多くの利用があり需要はあるとのことです。

こうした事業を通して実情を把握し、福祉的な支援に繋げていくことも目的としている事業です。

 

実際に保健室と女子トイレも見せていただき、養護教諭の先生にご案内していただきました。

 

養護教諭の先生がいらっしゃらない時は写真のように、我孫子高校では廊下から扉を開いて生理用品をもっていくことができる仕組みになっています。

 

※上にはしっかりとAEDも完備!

 

様々な工夫がされていますね!生理用品の提供の運用については学校ごとによって異なっており、もちろん減り具合なども学校によって異なるとのことです。

 

女子トイレにはこのように提供されておりました。

名前を書いても書かなくてもOKで、この箱は先生の手作り。

 

 

 

こちらのトイレでは残り1個となっていました。

実際にトイレ掃除中の生徒の皆さんにお話しをうかがうことができました。

 

 

やはり「あると安心」とみんな言っていました。

 

今回の目的とは異なるのですが、トイレを見て、7個のうち6個が和式。トイレットペーパーのホルダーも替えた方が良いと感じました。

また、生徒の皆さんも口を揃えて話していたのですが、トイレットペーパーのホルダーの上にも生理用品などを置くことができず、とても大変ということでした。これは女性視点でないとわからないかもいしれませんが、ポーチなどを置くところはかなり重要だったりします。

県立学校のトイレの洋式化については県立学校のトイレ環境の改善として『県立学校トイレ改修事業』も来年度予算に含まれており、3年間前倒しして令和11年度までにデザインビルド方式を活用して県立学校のトイレの洋式化率100%達成を目指します。

 

今回の視察はとても有意義なものでした!

 

内閣府によると、2022年夏時点で全国の4割の自治体が生理用品の無償配布などに取り組んでおり、私自身も学生をはじめ、女性たちからどのような形での提供が適しているかなどのヒアリング等を行ってきました。

 

 

皆さんからいただいた声を形にするため、行政単独で行うのではなく、地域や企業などと連携できるような仕組みを考えるなどしながら、どんどんと内容をアップデートして、誰一人取り残さない施策を模索していきたいと思います。

 

次に給食費無償化事業についてです。

多子世帯の経済的負担の軽減を図るために、千葉県では市町村と連携して第3子以降の義務教育期間における学校給食費の無償化を行います。※すでに1月から開始しておりますが、令和5年度も継続する予定です。

 

この事業として11億6千5百万円が当初予算案に盛り込まれています。

事業主体は市町村となり、対象となるのは以下のすべての要件を満たす者としています。

 

【対象要件】

〇3人以上の子を扶養する多子世帯において被扶養者である子のうちの年齢が上から数えて3番目以降の子であること。

〇義務教育段階の公立学校に在籍すること

〇市町村が行う給食費無償化の対象者であること

 

【対象経費】

第3子以降(公立の義務教育諸学校に在籍する者に限る)の学校給食費額。ただし、生活保護法、就学援助制度、特別支援教育就学奨励費制度等、他の制度による給食費の援助を受けている場合、他制度の援助額を除く。

 

【補助条件】

〇給食費無償化を実施する旨を市町村が要綱等に明記していること。

〇健康保険証等により、不要の確認を行っていること。

 

【補助率】

2分の1(千葉市に限り4分の1)

 

県立学校在籍者への給食費補助の対象者は県立学校児童生徒の保護者であり、かつ6際以上の子を3人以上扶養する者とします。

 

ちなみに我孫子市では既に千葉県が実施する前から第3子以降の無償化を実施しており、令和4年4月1日時点では我孫子市の小中学校等在籍者数は8,656人で、そのうち無償化対象者は302人です。ここは我孫子市が独自で実施していたところに、千葉県の補助が2分の1つくという形になっています。

 

また教育については、私がこれまで取り組んでいる教員の多忙化解消や部活動の地域移行についてもしっかりと施策方針と予算が入っているため、随時、ブログにてお伝えしていきます。