名駅ウォーカブルで歩いて居心地のいい街へ

327377945_743305383609959_1536516019290655662_n今、世界の大都市では、道路空間の広場化などの取り組みにより、都心部を車中心から人中心の空間へと転換することで、人々が集い、憩い、多様な活動を繰り広げられる人を中心としたまちづくりへのデザインへと改変する取組が進められている。背景にあるのはグローバルな都市間競争、都市中心部の再生という先進国共通の課題。世界各地の都市が公共空間の再編に取り組んでいる。

327338141_730042118603727_5243707785610677522_n2009年の夏、ニューヨーク市交通局はそれまで治安の悪さと不衛生に悩むエリアだったタイムズ・スクエアのブロードウェイに面した 5つの街区を、自動車道から歩行者専用道に転換させるという画期的な試みを実施した。「Green Light for Midtown」呼ばれたこの試みは、移動性(モビリティ)と安全性を同時に高め、かつミッドタウンの中心に付加価値を与えることを目的として行われた。車道だったブロードウェイが歩行者空間になることで、タイムズ・スクエアの歩行者空間は、従来のほぼ倍の広さになり、ストリート自体が新たな観光地として賑わい、周辺の治安が良くなったばかりではなく、沿道の店舗の売り上げも数倍に。車中心の街から人間中心の街へ、その象徴的な空間となっている。

327642396_558929479494522_359853660771517859_n2020年6月にウォーカブル推進法(改正都市再生特別措置法)が成立し、さまざまな自治体でウォーカブル推進都市に対する政策が立てられ、試行錯誤がようやく始まった段階だ。しかし、名古屋では依然として車への依存が強く、まちづくり自体が車での移動を前提としてつくられたものとなっており、歩行者空間は制約を受けたままとなっている。

327588212_715315323641650_2374466540210234721_nそのような中、国際都市名古屋への変貌の可能性を感じさせる取組み「名駅ウォーカブル推進委員会(横山篤司委員長:名駅前泥江町通地権者)」が1月25日発足した。

寺西むつみ県議、斉藤たかお名古屋市議とともに、会場である「オルクドールサロン」におじゃましたが、名駅周辺を「居心地がよく歩きたくなるまちなか」にしようとする取り組みはまさに始まったばかり。ついつい利便性や合理性ばかり追い求めがちな名古屋のまちづくりから、楽しく居心地がよく新たなイノベーションが生まれるようなまちなかへの転換がようやく動き出した。
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横井利明
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