こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
連日、朝の駅頭に始まり、地元我孫子市にて地域まわり、ご相談対応、県庁にて新しい会派に向けての様々な調整等で日々、忙しくさせていただいております。
世間はゴールデンウイークですね!
私は通勤時間がとても長いので、週に2~3冊は電車の中で必ず本を読むようにしており、議会図書室のヘビーユーザーでもあります。たまに書籍紹介をSNS等でもしておりますが、本日はこちらの書籍の感想を書きたいと思います。
過酷な環境でもなお「強い心」を保てた人たちに学ぶ
「首尾一貫感覚」で逆境に強い自分をつくる方法
著者:舟木彩乃先生
出版:河出書房新社
そもそも『首尾一貫感覚』とは、という方も多いかと思いますが、
●把握可能感:だいたいわかった
●処理可能感:なんとかなる
●有意味感:どんなことにも意味がある
という感覚のことです。
「首尾一貫感覚」が高いか低いか、が自分の心のバロメーターになるという内容なのですが、具体例を用いながら、わかりやすく説明されており、今の環境に悩んでいる方にお勧めの一冊です。
自己中心的にに考えてしまっている場合はストレスを多く感じるはずです。自分の欲求や願望を中心に人生を組み立てていることで、思い通りにいかないとすべてがストレスとなって自分を追い詰めていくことになります。
しかし、災害、疫病、親しい人の死、勤めている会社の倒産など、自分ではどうにもできないことも多々あるのが人生であり、一秒一秒、私たちはそのリスクと隣り合わせで生きています。
特に私の仕事「政治」はまさにそうです。
常に「選挙」という審判が必ずあり、どんなに頑張ろうとも世の中の風潮や流れで風向きが一気に変わってしまうこともある業界であり、一寸先は闇とも言われています。
特に私のようにどの政党にも所属をしない完全なる無所属の県議という立場はまさに「逆境」そのものです。
この書籍を手に取った理由の一つが、そんな中でも自分が頑張ることができているのは何故だろうか、ということを掘り下げたかったからです。私がこんなにも頑張ることができる「正体」はいったいなんなのだろうか、と。
そこでこの「首尾一貫感覚」という心理学のエッセンスに出会いました。
なるほど。
どんなに苦しい環境であろうとも、「必ず意味がある」ということを常に自分自身に落とし込むようにしており、市民・県民の皆様から感謝をしていただけたりすると非常に嬉しく思えますし(有意味感)、自分の楽観的な性格も相まって(処理可能感)、頑張ることができているのだろうと腑に落ちました。
とは言え、こんな私でもストレスに感じることや不安はあります。
この中で言えば「把握可能感」(自分の置かれている環境や今後の展開を把握できると思うこと)が低下している状況の時です。
政治はどうしても流動的であることから、今後の展開が把握できないことがあり、不安に陥ることがあります。これは政治活動をはじめて10年位はそういったことがありました。
しかし、あらゆる経験を積み、人間関係もだいたいわかってきた中で、苦しい経験を肥にしたことにより、今では「把握可能感」も高まってきていると感じています。
悩んだ時にはこの3つの中で何が低下しているのかを考えて、自分のストレスコントロールをしていきたいと思えました。
この書籍には、著者がカウンセリングをしてきた様々な具体例が書かれており、それぞれに掘り下げた解があります。
どんなに権力やお金があっても、人は平等に死を迎えます。
私は形だけのものよりも、心豊かに良質な人生を歩むことができた、と納得したいと常に思っています。
そう考えると、どんなに大変でツライことでも、意味があり、今を大切に生きることができます。
毎朝5時に起きて、駅頭に行くのも体調的に厳しいこともありますが、駅でお声がけいただいたり、皆様とお話しをすると、とても爽やかで健やかな気持ちになれます。
今朝、成田線新木駅の駅頭活動にて
すべてのことには意味があり、今を一生懸命生きていれば、選択肢も道も開けてくる。
これは私自身が実践していることです。
加えて私がとても大切にしているのは『感謝と謙虚な気持ち』。
このように「生きる意味」を考えていく上で、知識や経験は財産です。書籍にも書かれていますが『立体的な吸収』は非常に大切なことであると認識しています。
そのため、私は勉強も大切であると考える一人です。
多くの市民・県民の皆様のご相談に対応しているときに、知識や経験は非常に役立ちます。
自分の人生に自己中心的ではない価値観で意味を見出し、精進していくことの大切さを教えてくれる一冊です。