我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
千葉県議会では会派代表質問が終わり、本日から一般質問が始まりました。
私は昨日、「千葉新政策議員団」の代表質問を行いました。
今回はバスツアーは実施しなかったため、傍聴ご希望の方におかれましては直接県庁までお越しいただくようお願いしたにも関わらず、全県各地域から30名もの方々が傍聴に足をお運びくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
質問はもちろん私1人の力ではなく、会派全員で力を合わせて作り上げたものです。
会派メンバーに心から感謝申し上げます。
また、テレビをご視聴されていた多くの皆様方から応援や有難いお言葉をいただいたり、後援会に入ってくださった方もいらっしゃいました。
ありがとうございました。
今回は子育て施策~教育施策、地域医療問題、行政改革、手賀沼の環境保全と活性化の両立、千葉北西連絡道路など多岐にわたる質問を行いました。
特に我孫子市民の皆様は、手賀沼に関するやり取りは大変関心が高いと思いますので、本日まずは手賀沼に関する質疑のやり取りをお伝えします。
【知事の政策方針:手賀沼の自然環境を活かした地域活性化】
水野:手賀沼は、周辺住民にとって憩いの場であり、千葉県の重要な自然資源です。
私たちの生活や社会、経済活動は自然資源によって支えられており、自然資源の保全・管理と活用の両立は重要なテーマです。
地域づくりの観点から、自然資源の持続可能な利用のあり方を考え、地域の人々の日常や生活に溶け込む枠組みと同時に、人を呼び込むことができるような地域主体の資源管理と活性化を確立させるには、日常的な生活感覚と行政政策の意思決定が合理的にかみあっていることが極めて重要です。
そのためには、湖沼を実質的に管理する千葉県と手賀沼を囲む周辺自治体、そして、周辺住民との意思疎通が非常に大切です。
熊谷知事は、手賀沼・印旛沼を生かした環境整備、賑わいづくりを国や市町村と連携しながら進めることを掲げており、手賀沼における外来水生植物対策や水質改善を進めていただいている中で、今後、手賀沼周辺の環境をどのように整備していくのかは周辺住民にとって、大きな関心事となっています。
手賀沼の自然環境を活かした地域活性化を図るべきだが、県としてどう考えるのか。
熊谷知事:都心から一番近い天然湖沼である手賀沼の 豊かな自然と水辺空間は、地域住民の貴重な財産であるとともに、訪れる人々の憩いの場となっており、周辺自治体による一体感ある 取組の推進により、さらにその魅力が向上すると考えています。
このため、一昨年から、手賀沼周辺の多様な資源を有効活用して地域のブランディングを図るため、地域振興事務所と周辺3市が連携 して検討を行い、今年度は「農」を軸とした 賑わいづくりについて、取組の具体化を図っていくこととしています。
県としては、今後とも地元自治体と連携して、手賀沼が有する自然や文化・歴史を 活かせるよう取り組み、地域の活性化を図ってまいります。
水野要望:地域が有する自然環境、人的資源、伝統文化、その地域を支える住民などそれぞれの地域の特性を把握し、生かすことによって、地域を活性化していくことが重要であり、手賀沼はまさにそのモデルケースであると思います。
社会・経済システムの変化つまり時代の流れと共に地域資源と人間活動の関わりが変化していく中で、守るべき地域特性資源と社会経済的資源を組み合わせながら、持続可能な地域づくりをしていくことが手賀沼の地域活性化に繋がっていくと感じています。
一方で、環境保護と活性化をどのような形でバランスを維持していくかというのは、今後の手賀沼を見据えていく中で大きなポイントとなります。
周辺自治体や関係団体、住民とともに同じ方向を向いて、環境面での課題解決と同時に、手賀沼が持つポテンシャル・自然資源を有効活用した地域ブランディングが図れるよう、県のご支援もお願い致します。
【手賀沼の環境保全:不法係留船】
水野:湖沼は古来より人々の生活と生産活動を支えてきたかけがえのない国民的資産であり、保全及び改善を図り、湖沼の恵沢を将来にわたって享受出来るようにする事が重要です。千葉県、周辺自治体、各種団体は手賀沼の自然環境を守るためにあらゆる活動を行っています。
また、手賀沼を楽しむレジャーやスポーツとしてヨットやカヌーも盛んです。しかし、実際に手賀沼に出てみると、大量のゴミや不法係留船が放置され、人間の手によって汚濁されている現実があります。ゴミについては代表質問で取り上げてきましたが、今回は不法係留船についてです。
これまでも船やボートの乗り捨て等は地元で度々問題視されており、我孫子市と千葉県で協議を重ね、必要に応じて撤去や指導を行ってきたことは承知しております。
しかし、現時点で相当数の不法係留船が見受けられ、容易に撤去することが難しいため、対応に苦慮しています。
不法係留船への対応状況はどうか。
穴澤副知事:令和4年8月に実施した不法係留実態調査では51隻の不法係留船が確認されており、このうち所有者が特定されているものについては、撤去指導を行っているところです。
所有者が未だ不明なものについては引き続き、県において、所有者の特定や法に基づく撤去の検討などを進め、適切な環境の維持に努めてまいります。
水野要望:不法係留船は所有者が不明な場合も多く、悪質な場合は船舶 番号を消去するなどし、所有者をたどれないような状況にしているとのこと。
本来であれば所有者が撤去すべきであることは間違いないが51隻のうち1隻しか所有者が特定できていないとのこと。 昨今の自然災害等を見ると洪水などで住民に危険が及ぶ可能性が ある不法係留船に関しては適切な対応を検討していただくようお願いしたい。
【手賀沼の環境保全:手賀沼で大量死したハクレン】
水野質問:ハクレンは中国原産の外来種です。昨年、6月2日の台風2号の際、手賀沼の国土交通省利根川下流河川事務所が管理する北千葉第二機場にて大量のハクレンがへい死し、すさまじい異臭を放ち、その異様な光景に我々、住民は衝撃を受けました。
その対策を早急に知事へと要望させていただき、所管する国土交通省関東地方整備局に対応を要請していただきました。
しかし、台風による一過性の事案ではなく、本年5月にもハクレンの大量死が手賀沼で広範囲にわたり発生しました。
近年の手賀沼の状況を鑑みますと、5月から6月の時期に大量死する原因があることが推察され、生態系や水質にもなにかしらの影響を及ぼしているのではないか、という懸念も広がっています。
大量死したハクレンの回収状況はどうか。また、その原因をどう考えているのか。
穴澤副知事:本年5月に大量のハクレンがへい死したことから、県と我孫子市において延べ5日間をかけて約3トンの死骸を回収し処分したところです。
県では、手賀沼でのハクレンの大量死確認後、速やかに水の色や魚の種類等の状況を確認するとともに、現場で水質検査を実施し異常がないことを確認しました。
また、専門家への聞き取り等によると、原因はハクレンの産卵期特有の行動による酸欠死と推定されています。
今後とも、現地の状況や水質測定結果を関係機関と共有するなど迅速な対応に努めてまいります。
水野要望:5から6月に大量死が発生することは予測できたはずなので、今後は専門家等と相談の上、発生時に適切なタイミングで調査が実施できるよう必要な測定器等を準備するなど、速やかに対応していただきたい。
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引き続き、代表質問の内容を連日、お伝えしていきます。