障がい者への情報伝達手段の確保とアップデート

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日は千葉県視覚障がい者福祉協会の今野会長ご同席のもと、特定非営利活動法人日本視覚障がい情報普及支援協会の理事長から、音声コード読取スマホアプリについてご教示いただきました。

※音声コードUni-Voice:特定非営利活動法人日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)が開発したもので、スマートフォンや専用読み取り装置で読み取ることで情報を音声にすることができます。

 

 

JAVISが特許を取得されており、無償で提供するアプリで、全国各地の自治体で導入が始まっています。

音声コードを導入し、ワード文書で文書を作成すると自動的にQRコードが付き、そのQRコードを読み取ると読み上げてくれるという仕組みです。

中途失明の方ですと、点字ができない方が9割とのことで、自治体は障害者差別解消法の「合理的配慮」「事前的改善措置」の法的義務により、情報のアクセシビリティが求められており、自治体は発送する重要な封書等を視覚障がい者の方々が取り逃がさないように工夫をしていく必要があります。

 

私自身、これまで災害時における情報弱者への支援を千葉県議会にて積極的に取り上げてきており、今年2月の会派代表質問でも提案しました。⇓

 

 

 

いつ大地震が発生してもおかしくない現状において、やはり心配なのは災害時の情報伝達です。

 

今回、こちらのアプリでは地図のハザードマップを言語化し、視覚障がいのある方が自分のお住まいの場所や現在地の情報を耳で聞くことができる画期的な機能を実装しました。

実演していただきました。

 

 

地図の言語化は非常に難しいと言われ、特にハザードマップは色で分けているためにどのように音声で説明するのだろうか、と興味深かったのですが、洪水や津波の可能性や近くの避難所(現在地からの距離)なども音声に変換されて、非常にわかりやすかったです。

 

 

また、音声コードは通信不要でコードの読み取りや音声の読み上げが可能というのもポイントです。災害時は繋がらないことも多々あります。
そのため多言語版の音声コードUni-Voiceは外国人観光客の対応として通信環境がない京都の神社仏閣など多くの観光地でも活用されています。

 

こうした取り組みは情報弱者の方々への命に関わる大切な情報を正確に伝えていくために積極的に推進していきたいと思います。

 

導入した自治体の活用法を教えていただき、またご同席された視覚障がい者からも是非とも推進していただきたいとのお言葉を頂戴しました。

 

 

困っている方々のサポートのために取り組みを加速させていきます。