我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
また今日から新しい1週間が始まりました。
千葉県議会は今週は中盤まで一般質問、後半から予算委員会となります。
来週から常任委員会となり、今日は本会議前や昼休み、休憩時間を活用して、所属する総務防災常任委員会の質問作成に取り掛かっています。
さて、本日は会派『千葉新政策議員団』の代表質問で行った交通安全対策のうち「信号機のない横断歩道」についてお伝えしていきます。
≪横断歩行者等妨害等違反の取締り件数大幅増加の要因≫
道路交通法第38条では横断歩道上では歩行者の安全が最優先でなければならず、横断歩道を横断しようとする歩行者がいれば車は必ず止まらなければならない、となっています。
一方、千葉県の横断歩道での歩行者横断時の自動車停止率については、令和2年は26.7%だったところ令和6年は停止率が46.8%に上昇(JAFの調査結果)していますが、全国平均の53%を下回り、都道府県別ランキングでも30位に留まっています。
県警によると、千葉県の横断歩行者等妨害等違反の取締り件数は、令和2年に1万2,431件だったところ、令和6年は3万4,708件と大幅に増加のことです。
水野質問:横断歩行者等妨害等違反の取締り件数が大幅に増加している要因は何か。
県警本部長:
●特に運転者に対しては、横断歩行者等妨害等違反の交通指導取締りを強化していることから、取締り件数が増加している。 これらの取組により、横断歩道横断中の交通事故件数が減少傾向にあるほか、歩行者横 断時における車両の一時停止率が向上しているなど、一定の効果が認められることから、横断歩行者等妨害等違反の交通指導取締りなど各種対策を推進していく。
≪横断しようとする歩行者について≫
信号機のない横断歩道を渡る際は、運転者と歩行者の意思疎通を図ることは非常に重要です。
横断する際、歩行者は手を挙げるなどして横断の意思を明確に伝えたり、夜間は反射材を着用するなど、正しい横断をすることが求められますが、ドライバー側からすると横断歩道を渡るのかどうか不明であったり、スマホを見ながら周囲を確認せず突然横断歩道を渡ってきたり、夜間に暗い洋服を着ていて歩行者が全く見えなかったなど、判断に迷うことが多々あると聞いており、なかなか実践できていないのが実態のように感じます。
特に新小学1年生はまだ交通ルールに不慣れで、急に飛び出してしまうなど予測不可能な行動をすることがあるため、学校や家庭、あらゆる機会を捉えて信号機のない横断歩道を渡る際のルールを徹底する必要があります。
水野質問:信号機がない横断歩道等を渡る際、子どもたちを含め歩行者に安全な横断をするよう周知徹底をすべきだが、県警としてどのように取り組んでいるのか。
県警本部長:歩行者に対して「正しい横断」 を促すための交通安全教育や指導啓発を推進している。
具体的には信号機の信号に従う義務、横断歩道がある場所付近における横断歩道の横断 義務、斜め横断や車両の直前直後横断の禁止等の基本的な交通ルールの周知に加え、手で合図をする、運転者と目を合わせるといった道路横 断の意思表示をすることや反射材を身につけること等についての指導啓発を行っている。
≪消えかかっている路面標示の対策≫
横断歩道の安全対策にはゼブラストップ活動と同時に横断歩道の白線等の維持管理も大変重要です。しかしながら、消えかかっている路面標示に関する要望を承ることも多くあり、特に通学路や歩行者が多い横断歩道については随時補修することで県民の安全を守ることが大切です。
水野質問:横断歩道手前にあるダイヤマークや横断歩道が摩耗されていることが少なくないが、今年度の標示に係る予算措置はどのようになっており、補修については今後どのように取り組んでいくのか。
県警本部長答弁:令和7年度における横断歩道等の補修を含 めた道路標示に係る予算は当初予算の約3 億6千万円と6月補正予算の約6千万円の合計約4億2千万円で対応予定。
横断歩道をはじめとする道路標示の摩耗の進行は、車両の交通量等の道路環境に依存し、場所によって大きく異なるため補修に当たっては摩耗の進行度合の把握に努め、順次、補修を進める。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
水野要望:ドライバーからは、信号機のな い横断歩道を通過する際、歩行者 が渡るのか渡らないのか判断が難 しい、というお問い合わせを受けることが多々あります。また、いくら歩行者が渡ろうとしても車が 一向に止まらない横断歩道も実際にあります。(※実際に保護者からご相談をいただき、我孫子市教育委員会と協議をして対応していただきました)
例えば、愛知県では歩行者が手を上げて道路を渡る意思と感謝を示す「ハンド・アップ 運動」を実施しており、令和元年 度に信号機のない横断歩道での歩 行者横断時における一時停止率が 3.4%で全国ワースト 1位だった三重県では、ハンドサ インを呼びかけるキャンペーンを 実施した結果、一時停止率が64.3%と大幅に増加しています。
千葉県においてもこうしたハンドサイン等のキャンペー ンや運動を積極的に行っていただくように要望します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
偶然にもこの問題は様々な角度から他会派の議員が一般質問にて複数取り上げており、それだけ県民からの問い合わせが多いのだと感じます。
歩行者が最優先です。
しかし、歩行者の皆様も渡る際は渡る意志を明確にドライバーに伝えるようにしましょう!
今日もコーヒー飲みながらまだまだ頑張ります!
会派『千葉新政策議員団』代表質問④信号機のない横断歩道
