こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日は所属する千葉県議会の文教常任委員会でした。
文教常任委員会は長時間・みっちりと議論を行います。
議案は審議の結果すべて可決されました。
教育委員会所管分は3,825憶8,746万7千円。
教員がICT機器を活用した授業を展開できるよう、県立高校にプロジェクタ等を整備し、新たにオンラインコンテンツを活用した学習効果について検証を行うことに加え、外国語教育の充実について、生徒の「話す力」等を強化するためのソフトウェアを県内全公立中学校及び高等学校に導入します。
また、私も以前から数回質疑を行っているSNSを活用した相談事業については、新たに中学生を対象に加え、開設期間を延長することも決定!
●2019年6月文教常任委員会における水野ゆうきの質問
https://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-12486044065.html
●2019年9月文教常任委員会における水野ゆうきの質問
https://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-12534345692.html
そして、今回の文教常任委員会では不登校児童生徒への支援と教員の精神疾患等による療養休暇取得者への対応について質疑を行いました。
今日は不登校児童生徒への支援についてブログを書きます。
何を隠そう、私も小学校1年生のときは学校に行くのが大の苦手で途中から登校したり、泣きながら帰ったりしました。
全国的に小中学校における不登校児童生徒数は多くなってきています。もちろん今は「不登校を問題として捉えない」という認識も広まり、フリースクール等さまざまな選択肢も広がっています。
しかしながら、学校に行きたくても行けない児童生徒がいることも事実です。
千葉県における不登校児童生徒数の推移はこちらとなります。
【平成28年度】
〇小学校:1,456人(全児童数314,710人)で0.46%
〇中学校:4,191人(全生徒数153,293人)で2.73%
〇高等学校:2,658人(全生徒数104,045人)で2.55%
合計 8,305人(全児童生徒数572,048人)で1.45%
【平成29年度】
〇小学校:1,606人(全児童数312,913人)で0.51%
〇中学校:4,637人(全生徒数151,710人)で3.06%
〇高等学校:2,616人(全生徒数103,490人)で2.53%
合計 8,859人(全児童生徒数568,113人)で1.56%
【平成30年度】
〇小学校:2,016人(全児童数312,314人)で0.65%
〇中学校:5,100人(全生徒数148,104人)で3.44%
〇高等学校:2,655人(全生徒数102,396人)で2.59%
合計 9,771人(全児童生徒数562,814人)で1.74%
こうした数字・背景から県の取り組み等に関して質疑を行いました。
水野質問)児童生徒数は減少しているにも関わらず、不登校児童生徒数は増加していることから県教委は小中高等学校における不登校児童生徒数の推移をそのように分析しているのか?
県教委答弁)・小中学校が増加傾向にあり、高等学校は横ばい。
・増加傾向については、無気力や人間関係づくりが苦手な子どもが増えているとの指摘もあるが、「不登校を問題行動として捉えない」など考え方の変化もあり、今後も注意深く状況把握に努めていく。
水野質問)県教委として課題をどう捉えているのか?
県教委答弁)
・新たな不登校が増加している
・不登校児童生徒とその保護者を孤立させることなく、個々の状況に応じた適切な支援を 充実させていく必要があると考えている。
水野質問)まさに仰る通りで不登校児童生徒とその保護者を孤立させないことが重要。どこに相談したら良いかわからないようにしないといけない。そういった中で平成30年度には不登校対策支援チームを設置し、100件以上訪問などしていただいている。
このように一歩踏み込んだ対策が大切になってくるが、県教委の新しい取り組みは?
県教委答弁)
・平成29年度から千葉県フリースクール等ネットワークと情報交換会を行っている。
・昨年11月に「不登校児童生徒情報交換会」を開催し、54名の不登校児童生徒とその保護者が参加。相談ブースなども開設した。
水野質問)
保護者が子どもの視点に立った柔軟な考え方が必要であると思う。実際にこの情報交換会のことを知らない保護者も多いと思う。是非、情報の周知に努めてほしい。
また実際に学校現場では、経験の少ない教員が担任を受け持つ中で、不登校児童生徒への対応などがわからない局面も出てくると思う。どのようにフォローしているのか。
県教委答弁)
・研修の充実に努める。
・不登校児童生徒支援チームや訪問相談担当教員を活用しつつ、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどとも連携を図っているところ。
・経験の少ない教員が抱え込むことがないよう、組織的に支援する体制を整えている。
水野要望)
不登校児童生徒に対して担任の先生一人が抱え込むのではなく、学校がチームとなって取り組むように指導やアドバイスをお願いしたい。
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