こんにちは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。
所属する文教常任委員会での質疑内容を3つのテーマごとにお伝えしていきます。
まず、コロナ禍で学校が休業していた間に中高生の妊娠・妊娠相談が急増したことについてです。
親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院では4月、中高生からの相談件数が過去最多の75件に上り、青少年を対象に性に関する正しい知識の普及に取り組むNPO法人「ピルコン」(東京)でも、3~4月の10代からの相談件数が休校前の月の2.7倍となりました。
背景として学校が長期の休みになると妊娠相談が増える傾向があることと、日本の性教育の不十分さが専門家や国会においても指摘をされており、社会や家庭の複雑化により家庭内性暴力なども発生しているという報道もありました。
性教育と下ネタを混同してしまっている印象があり、更に授業の遅れにより性教育が後回しにされてしまうことなどについて専門家が警鐘を鳴らしています。
●水野質問:長期の休校期間中に中高生の妊娠(相談)急増の報道があるが千葉県での状況はどうか。
●千葉県教育委員会答弁:学校再開後、県立高等学校から生徒の妊娠に ついての報告が2件ありました。
●水野質問:妊娠について、県教育委員会はどのように把握しているのか。
●千葉県教育委員会答弁:学校からの報告という形で、把握しております。
●水野質問:妊娠を把握した際、県教育委員会はどのような対応をしているのか。
●千葉県教育委員会答弁:県教育委員会では、5月27日付けで通知を発出し、その中でSOSの出し方教育を早期に実施することとし、具体例として、中高生の妊娠について言い出せずに困っている生徒がいることを念頭に対応することを求めています。
生徒が妊娠していることを学校が把握した場合は、支援の視点を第一とし、特に高等学校においては、当該生徒が、今後、子どもを抱えて、 高等学校を中途退学することは、さらに厳しい状況となることも考えられることから、母体の保護 を第一とした上で、生徒、保護者の希望に添い、 学業を継続できるよう関係機関とも連携し、組織 で支援するよう各学校を指導しております。
望まない妊娠で人生が大きく変わってしまうこともあります。
また、県教育委員会は妊娠発覚後のフォローを重点に置いていますが、私から県教育委員会に、実態把握と正しい性教育の充実、フォローも訴えました。