『地域のポテンシャルを引き出す千葉県北西部の新たな道路』シンポジウム

こんばんは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日はアミュゼ柏で千葉県、柏市、我孫子市、印西市、野田市主催で開催された『地域のポテンシャルを引き出す千葉県北西部の新たな道路』シンポジウムに出席いたしました。

 

国土交通省関東地方整備局千葉国道事務所長・坂井康一氏より千葉県北西部の道路交通状況についてご説明がありました。

 

北西地域(特に印西市、白井市)の人口は年々増加傾向にあり、大手食品メーカーの工場や大規模な食品系物流センターが立地し、大規模商業施設や工業団地、物流施設が国道16号沿いに集積しています。

 

国道16号は北勢地域を縦断する唯一の幹線道路であり、主要渋滞箇所が多数存在するために、経済的・生活に大きな影響を与えており、混雑はこの地域の長年の悩みとなっています。

 

外環千葉県区間や北千葉道路の開通後も混雑が継続している状況で特に国道16号は大型車混入率が高いのが特徴です。

 

こうした状況を踏まえ、星野順一郎氏(我孫子市長)、秋山浩保氏(柏市長)、寺部慎太郎氏(東京理科大学教授)、平塚勝朗氏(株式会社ニッチュー代表取締役)、坂井康市氏(千葉国道事務所長)によるパネルディスカッションが行われ、千葉県北西部の道路交通の課題と新たな道路に期待する効果について議論が展開されました。

 

コーディネーターは私の津田塾大学の先輩でもある元NHKアナウンサーで現在フリーアナウンサーの草野満代さん。

 

 

国道16号の渋滞等の課題については、道路が持つトラフィック機能(自動車や走行者を確実に速く移動させる役割)とアクセス機能(道路の側にある建物に楽に入ることができる)で特にトラフィック機能が失われていることが指摘されました。

 

国道16号の負荷を解消していくためには『機能を分担』していくことが重要となります。

そこで、「街づくり」が土台となってくる中で、柏市・我孫子市両市から新しい道路に期待する効果として、定時性が良くなることや、渋滞解消により暮らし・生活が格段に良くなるだけでなく、災害に強い街づくりにはインフラは欠かせないことなどが挙げれました。

我孫子市としては高齢化率が高い背景からも路線バスやタクシーなどの「足」が市民の要となることからも、新しい道路により公共交通の使い勝手が良くなることや歩行者・自転車の交通安全が確保されること、6号、356号、船橋我孫子線にアクセスできる道路ネットワークが確立されることによって企業誘致、雇用創出など様々な効果について期待できるというお話しが星野市長よりありました。

 

まずは16号の渋滞解消ということもありますが、中長期的に見た新しい道路の在り方を議論していかなくてはなりません。

 

道路計画の具体的検討を進めるためには市・県・国・警察・住民・利用者と協調していくことは必至です。

 

また、道路もデータによる数字的なものや費用対効果だけではなく、「防災」という観点や「ものがたり」も大切という視点も出ました。行政、専門家、住民が知恵を出し合いながら次の100年も見据えた新しい道路を考えていきたいです。