千葉県環境審議会(水環境部会)にて審議

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

主な活動報告は以下、ホームページにてお知らせしております。

 

●光英VERITAS中学校・高等学校開校式典

●柏市長選「中沢ひろたか」候補出陣式にて激励

●我孫子市・千葉県と協議/要望

 

 

さて、本日は県議会から選出させていただいている千葉環境審議会(水環境部会)に出席し、第8期湖沼水質保全計画(手賀沼・印旛沼)素案について審議を行いました。

 

 

第8期湖沼水質保全計画は令和4年3月の策定を目指し、現在、審議会にて集中的に審議を行っているところです。

 

手賀沼の環境保全は私の政策の大きな柱であり、ライフワークのひとつでもありまして、手賀沼における特定外来生物対策やグリーンインフラの視察・調査研究を積極的に現場に足を運び、活動しております。

 

手賀沼については下水道の整備や高度処理型合併処理浄化槽の設置促進などの各種水質保全対策を計画的に進めてきた結果、手賀沼に流入する汚濁負荷量は着実に削減され、平成12年度から本格運用となった北千葉導水事業による浄化用水の導水の結果、大幅な改善が見られましたが、COD、全窒素及び全りんのいずれの項目においても環境基準の達成には至っておらず、水質改善が停滞していることが課題です。
また、植物プランクトンの増殖による内部生産が、水質改善が停滞している原因のひとつであると示唆されており、栄養塩類の削減や内部生産の抑制策を検討していくことが重要です。

 

さらには、私がこれまで幾度となく県議会で取り上げてきて予算を確保している特定外来生物(ナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイ)の急速な繁殖が水質・生態系に影響を及ぼしています。

外来水生植物が大量に繁茂すると水の流れが妨げられることで底層容存酸素量が低下し、水生植物の生息が困難になる可能性も考えられております。

 

 

本年7月、現場調査写真

 

様々な課題を解決するために着実に計画の中に施策を盛り込み、今後はパブリックコメントや市町村へのヒアリング等を行っていきます。

本日の審議会では、私からは放射性物質の状況や対策、また横の連携強化について質疑と要望を行いました。

 

第8期では、地域住民が容易に評価できる指標を設定することを予定しています。評価の中には道路やサイクリングロードの整備なども含まれており、千葉県環境生活部のみで達成することは困難な項目も複数あることから、他部局との連携強化は必須です。

第8期は長期ビジョンが要となっており、部局横断的な取り組みを行っていかなくてはなりません。

部会長(近藤昭彦教授:千葉大学環境リモートセンシング研究センター)からも重要な視点として後押ししていただきました。

 

部会長からはコロナの収束が見えたからと言って、本当にコロナ前の生活に戻って良いのか考えなくてはならない、手賀沼・印旛沼の現状は文明人の生活態度の表れである、というお言葉がありました。

 

今回の中には「グリーンインフラ」も明記されており、気候変動に適した水質浄化対策を検討していきます。

自然環境が有する多様な機能をインフラ整備に活用し、循環型社会の形成に向けた取組を、県民・県議・審議会委員の立場から推進してまいります。

 

 

本年8月 千葉県冨里市のグリーンインフラ活用事例視察