会派代表質問②『湖沼の環境保全』~水質改善と外来水生植物対策~

こんばんは、千葉県議会では代表質問が終わり、本日から一般質問が始まりました。来週も続きます。

 

本会議終了後、夜はあべともよ群馬県議主催の登山届をアプリから提出できるようにすることで山岳遭難の減少や迅速な救助につなげた運営会社YAMAPさんによるオンライン研修会

 

 

あべ群馬県議と連携する、つながりのある全国都道府県議会議員20名以上が出席し、ともに勉強させていただきました。

千葉県でどう活用できるか、林もとひと県議と出席。

 

千葉県議会では私の知る限りでは遭難対策というのは議会で取り上げている議員はいなかったと記憶していますが、千葉県に遭難の危険性がある山がなくても、県民が他県に行って登山するということはもちろんあるわけで。

全国の都道府県議会議員からの提案はいつも本当に勉強になります。

 

さて、私のブログでは我が会派「千翔会」の代表質問の内容をお送りしております。

今日は我孫子市民お待ちかね(?)、私の政策の柱でもあります「湖沼の環境保全」についてです。

代表質問では大きな枠組みで質問し、予算委員会で私が予算委員として細かく深堀していくことにしております。

 

印旛沼と手賀沼は、昭和30年代以降の都市化の影響により水質が悪化し、関係機関と連携しながら各種施策を総合的に推進してきましたが、環境基準を達成していない状況が続いています。

 

 

県では、印旛沼・手賀沼が湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼として指定されて以降、7期にわたり湖沼水質保全計画を策定して水質改善に努めています。

 

手賀沼は平成12年度から本格的に運用が開始された北千葉導水事業による浄化用水導入の効果もあり、水質の改善が図られたものの、平成14年度以降はCOD、全窒素、全りんともに横ばいの状況となっており、水質改善が停滞しています。

 

印旛沼については、水質保全事業として、下水道の整備、合併処理浄化槽の設置促進等に加え、水質汚濁防止法に基づく上乗せ排水基準の適用の措置などを実施してきましたが、手賀沼同様に水質改善が停滞しています。

 

 

≪湖沼の水質改善対策≫

質問)平成28年度から令和2年度までの手賀沼に係る湖沼 水質保全計画第7期計画では、水質改善のための効果的対策の検討等に資する調査研究を推進することとしてたが、その実績を踏まえ、第8期では水質改善に向けて具体的な施策を講じていく必要がある。印旛沼及び手賀沼に係る湖沼水質保全計画について、第7期計画における水質目標の達成状況と課題はどうか。また、第8期計画では更なる水質改善に向けどのように取り組んでいくのか。

 

副知事答弁)令和2年度までの第7期計画では、COD、全窒素及び全りんの3項目について目標値を設定し、水質浄化に取り組んできたが、 両沼とも流入する汚濁量は着実に削減されているものの、印旛沼ではCODを除く2項目が未達成、手賀沼では全項目が未達成という状況。

これまでに県が進めてきた水質汚濁メカニズムに関する調査研究では、植物プランクトンが生産する汚濁物質が、沼の水質に大きな影響を与えていることが明らかになっている。

そこで、現在策定中の第8期計画では、精度を高めた水質予測モデルを活用し、沼に流入する水や汚濁の量、水温等に関するさまざまな条件の下で、プランクトンの増殖状況等を解析し、効果的な対策を検討することとしており、更なる水質改善を図る。

 

≪手賀沼の外来水生植物対策≫

手賀沼とその流域河川において急速に繁殖しているナガエツルノゲイトウ及びオオバナミズキンバイといった「外来水生植物対策」について。

外来水生植物の駆除につきましては、流域市及び市民団体等と連携しながら、計画的な駆除を実施しているものの、手賀沼の水質・生態系などへ影響を及ぼすだけでなく、農業・漁業被害なども懸念されています。このような特性を持つ外来水生植物の駆除についてはスピード感を持った対策が求められていることから、これまでも会派の代表質問や予算委員会及び予算要望等など、機会がある毎に対応を求めているところです。

千葉県が令和元年度に実施した調査により繁茂面積は約10万㎡ということがわかっています。

手賀沼の外来水生植物対策について、今年度までの駆除実績はどうか。また、令和4年度はどのように駆除を進めていくのか。

 

副知事答弁)令和3年度は、沼の南側に当たる北千葉第二機場の周辺において、約1万7千平方メートルの駆除を実施し、前年度に実施した分との合計では、沼及びその流域河川における繁茂面積の4分の1にあたる約2万7千平方メートルを駆除したことになる。

令和4年度は、大津川河口部周辺などで、1万8千平方メートルの駆除を予定しているほか、新たに、地域で自主的に駆除に取り組んでいる団体を対象に、刈取りに必要な資材の購入や、刈り取った植物の運搬に要する経費等の助成を行う予定。

今後も、地元市や地域住民等と協働しながら、着実に駆除を進めていく。

 

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土日で「防災対策」と「残土条例」についてお伝えしていきたいと思います!