知事部局におけるハラスメント問題/株式会社ウェザーニューズ訪問

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

本日は所属する総務防災常任委員会、そしてウェザーニューズ社を訪問させていただきました。

 

まずは委員会質疑についてです。

議案、請願等の審議後、質疑を行いました。

 

私からは我が会派が2年前から取り組んでいる知事部局におけるハラスメント対策について質疑を行いました。

この問題は今議会の代表質問で取り上げています。

 

 

2年前に我が会派からハラスメントアンケートをするべきとの提案をし、県はその提案を受け、知事部局職員約1万人を対象にハラスメントアンケートを実施。

初年度こそ3割程度の回答率でしたが、回答するような工夫や改善を要望し、昨年度は8割を超える職員が回答しました。

そして、2割を超える職員が過去3年間職場においてパワハラ、セクハラ、マタハラ等のいずれかのハラスメントを感じたと回答しています。

 

非常に残念なことに議員からも職員がハラスメントを受けていることが明らかとなりました。

まず、我が会派の代表質問では、議員からパワハラを受けたと回答した職員は11名ということが明らかになりました。

さらに今日の私の委員会質問では議員からセクハラを受けたと回答した職員が5名いたことが答弁で明らかになりました。

大変残念なことです。

 

二元代表制の行政と議会の特殊な関係性の中で、議員が職員にハラスメントを行うことはあってはならないですし、職員の職場環境を良くしていくことは県民サービスの向上にも繋がるため、この問題を取り上げ続けています。

 

私は議会と行政の関係は適度な距離感、緊張感を保つべきだと思っています。近すぎてもダメ、かといって信頼関係を構築していないと良い議論ができないため、議員と職員の距離感は非常に難しい職場環境にあります。

 

私たちの会派は政局には絡まず、会派の名前の通り政策主軸の活動をすることをモットーとしているため、飲み会のような場などを通じて必要以上に距離を近くすることは避けるようにしています。

 

そもそも議員と職員に限らず、議員と有権者、県民と職員など、それぞれに適切な距離感が重要だと私は思っています。

 

私自身が群れることが苦手、懇親会も仕事以外は基本的にご遠慮させていただく(家族との時間を大切にしたいため)という生活と性格ということもありますが、皆様が納めた税金を扱う行政機関および議決権を持つ議会は公平・平等でなくてはならず、政治家による我田引水の利益誘導型の政治はあってはならないため、政治にかかわる方々とは適切な距離感を大切にしています。

 

というのも、距離感や関係性に歪みが生じるとパワハラやセクハラに繋がるケースが見受けられます。

特に政治は構造的な問題もあると思います。

 

議員だからといって職員に強くあたって良いわけがありません。一方で、健全な関係を保つためにも職員も政治に介入しすぎるのは控えていただきたいとも思います。公務員は中立でなくてはならず、政治的活動に制限が課されています。

しかし政治家のような動きをする職員が存在するのも事実です。

 

兎にも角にもハラスメントは行為者の改善なくして撲滅は不可能であり、行為者の意識改革は必至です。

私が入った頃(10年前)は女性県議は1割にも満たず、年長者も多く、異質な空間でした。民間との感覚の差に愕然とし、それは今でも違和感を持っています。

 

私は議員生活14年の中で、議員が職員に対して大声を出したり、威圧的に過度な要求をしたりする場面を見たこともあります。

議員こそ私はハラスメント研修をし、知識と意識を深めていくべきだと思います。

議会と行政が政策的・建設的な議論をしていくことが大切です。

 

本日の委員会でも言及しましたが、我孫子のお隣・柏市ではハラスメントを防止する条例を施行しており、静岡市では「ハラスメント撲滅宣言」を行い、市議全員が宣言に署名するなど、ハラスメントへの意識を高める取り組みが全国的に進んでいます。

千葉県としてもそういったことも視野に入れながら、アンケートは継続していただくよう要望しました。

 

ちなみにこの分野の質疑をするにあたり、文献を多数読み、各級公務員、退職職員、自治体向け研修を行なっている講師などから聞き取り調査を行っております。

 

 

難しい職場環境ではありますが、人として、社会人として、人を貶めたり、傷つけるような行為は絶対に根絶しなくてはなりません。

 

長時間にわたる質疑のあとは、常任委員会メンバーで株式会社ウェザーニューズを訪問。

 

 

ウェザーニューズは予報精度が非常に高く、観測網は業界トップであり、アプリも4500万ダウンロードされています。

 

社内は写真NGのため、上記の集合写真のみとなりますが、自治体における防災課題をカバーするためのサービスなど教えていただきました。

特に私が今回の代表質問で取り上げた「熱中症」対策としても学校や教育委員会と連携しているという説明もあり、再度お話を伺わせていただこうと思っています。

 

ウェザーニューズの最新の情報によると、7~9月は平年よりも「暑い」とのことで、冬も気温が平年より高くなる予想とのこと…。

RCP シナリオに基づいた気候の予測や影響評価等もご教示いただきましたが、本気で温暖化を抑制する政策を実行しなければ、今の暑い日が当たり前となってしまいます。

あらゆる視点で大変勉強になりました。

 

・・・・まだまだ県庁で仕事が残っておりますが、頑張ります!