こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
ロサンゼルスでの調査・研究を終え、ロスから飛行機でサンフランシスコへ向かい、現在サンフランシスコにいます。
ロサンゼルスではJETROロサンゼルス事務所の方からアメリカの経済情勢、日経企業の進出動向等についてご説明いただきました。
カリフォルニア州の人口は約4000万人で、国別では世界で第5位に相当する経済規模を誇るため、巨大マーケットです。
ロサンゼルス郡(88市)には約1,024万人います。
その中で約48%がヒスパニック系、26%が白人、アジア系が15%黒人が9%という割合となっており、ヒスパニック系とアジア系は全米約3倍となるため、まさに様々な人種が生活するのがロサンゼルスです。
そして、とにかく「環境問題」の意識が高いことで有名です。
私もロサンゼルスに住んでいた頃の影響をもろに受けているために、津田塾大学の卒業論文は『環境ホルモンが人間に与える影響』について研究を行いました。
ちなみに高校の卒論(※私の母校である茗渓学園では卒論必須)では、黒人女性の歴史について。
私の人生においてロサンゼルスで過ごした小学校と中学校の経験は今の私の政治活動の政策にも大きく反映されています。
ロサンゼルスをはじめ、カリフォルニア州では、州知事や市長など政治家の選挙では「環境問題」にいかに取り組んでいるかということが大きな焦点となります。カリフォルニア州は20145年までに電力供給の100%を再生可能エネルギーにする目標を掲げており、2020年以降、州内の新築住宅には太陽光発電の設置を義務付けております。
それだけカリフォルニアの方々は環境問題に熱心なのです。
物価に関しては、CA州の最低賃金は年々上昇し、来年からはなんと15ドルとなります。
それに伴い物価上昇も並行。都市部の生活物価上昇率はLAが3.9%、ニューヨークで2.7%、シカゴで2.4%。
特に光熱費やガソリン代が上昇。
そして住宅もかなりの高額です。
こうしたカリフォルニア州の背景から撤退する企業もあるとは言え、日本人は約9万人、日系人約23万人と全米1位となっています。つまり、米国最大の日経ビジネスの集積地であり、企業数は約790社、推計11万人の雇用があるとされています。
特に全米の日本食レストラン18,600店のうち、カリフォルニア州は最多の4,468店。
日系企業が大変進出しやすい環境が整っています。
まずはJETROの方から南カリフォルニアの経済・政治情勢等をしっかりと説明を受け、現状を詳細に把握した上で、次々と続く視察へ。
ロサンゼルス市消防局へ向かいました。
コーディーキャプテンから、ロサンゼルス市の自主防災組織「CERT」についてヒアリングを行いました。
ロサンゼルス市消防局では1987年に発生した地震により災害時における「自助・共助」の重要性を認識し、自主防災組織「CERT(サート)」を設立しています。
我が県においても災害が増えていることからCERTの活動と組織について学びました。
CERTは災害時に食料や水の配布など、後方支援をするために設立されており18才以上の市民によるボランティアです。
すべては消防局からの指令で動きます。
現在はロサンゼルスに108名のCERTのコーディネーターがおり、これまでに6万人がトレーニングを受けています。
また、本日は同じ建物内にあるロサンゼルス市緊急事態対策局へ。実際の災害対策局の現場にてお話しをうかがうことができました。
ロサンゼルス市緊急事態対策局は、いわゆる災害対策本部事務局となります。
災害時の状況把握や関係機関との情報共有等を行い、災害対応の意思決定を行う機関です。
こちらのシステムについてヒアリングを行いました。
ロサンゼルスは地震も多く、昨年は火事もあり、災害の多い市でもあります。そうした背景から連邦政府や州と統一した防災システムを構築し、関係機関と密に連携しています。
こちらでは災害時のプランニング、情報収集などを行い、各専門部署(例えば、logistics,laws,utilities・・・etc)に分かれて災害対策をコーディネートします。
警察、消防と常にトレーニングやドリルを通じて連携を図っていることから災害時でもスムーズに連携できるようにしています。
また、大規模災害時に行政だけで市民1人1人を助けることは困難なため、各コミュニティで発電機を所有してもらうなど、様々な取り組みをしています。これはCERTでも同じですね。
今回の防災関係の視察で感じたことは教育段階から防災に関する意識やコミュニティができていることが防災に対する意識の高さにつながっていると感じました。
防災に関して、ロサンゼルスにて多くのヒントを得ることができました。
昨日はセンターピボット灌漑システムを利活用している農場も視察したので、また順番に分かりやすいように書いていきたいと思います。
今、サンフランシスコは夜の10時なので、これからゆっくりと1日の疲れをとって、また明日の早朝からの視察に備えます。