政治イベントの横並び「パネルディスカッション」は進化しないのか問題

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

盛りだくさんな一日でしたが、本日は早稲田大学政友会✕若者協議会のイベントに登壇いたしましたので、その話題から。

学生3人と与野党6人の国会議員が「若者の政治参加」」をテーマにパネルディスカッションをするというシンプルなもので、建設的な意見が飛び交う良いイベントだったのではないでしょうか。

が!

敢えてイベント的な視点から述べますと、パネルディスカッションって令和の時代になってもこのやり方しかないんだろうか…?と。

私が学生時代から変わっていませんし、たぶんそのずっと前からこうやって「パネリストがほぼ順番に発言する」「司会者は登壇者の発言機会が均等になるように配慮する」という形式が続いてきたんでしょう。

しかしこのやり方だと、例えば今回の場合登壇者が司会を入れて10名。イベント時間が90分あっても、1人あたりの発言時間は5~10分程度となり、なかなか議論を深めたり白熱のバトルになりません。

特に中立性に配慮する政治的イベントだと、与野党からバランス良く一名ずつ呼ばないとハレーションが起きがちですから、人数を絞るということもできない…というジレンマに突入します。

しかしですね、本当に「若者に政治を盛り上げて欲しい」というのであれば、政党側が制約を積極的に取っ払っていくべきだと思うのです。

イベント的にも国会議員を5人も6人も横並びさせるより、例えば自民党と共産党だけ呼んでガチで殴り合わせた方が盛り上がるわけですから、そういうときに

「うちは呼ばれなかった」
「あの団体は、●●党系だ!」

とレッテルを貼るのではなく、まあ盛り上げるためにそういうこともあるよね、と。次回は呼んでね、と。

そしてパネルディスカッションにおいても、登壇者の発言時間に差が出る場合がありますけど、マイクを奪い合って頑張って下さいと(笑)。

これは教育現場もまったく同じで、以前に私が私立学校の授業にゲストで呼ばれて話をした際、某党が後日「なぜ音喜多だけ単独で呼ぶんだ!うちも呼べ!」とクレームを入れたそうです。

こういう状態では、教育現場でも主権者教育など進むはずがありません。

過度な中立性以前に、政治を楽しいと感じてもらわなければ、学生や若者の政治参加は進みません。

横並び意識を変えていくのはかなり困難ではありますが、引き続きこうしたことも提言し続けていきたいと思います。

それでは、また明日。

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おときた駿
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