社民党・福島みずほ党首はなぜ身内に糾弾されたのか?選挙制度とリーダーの覚悟

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ようやく今週から参議院でも常任委員会の質疑がスタートします。私は木曜日に質問予定となっており準備を進めておりまして、ブログの方では軽め(?)の話題をば。

14日に行われた社民党の党大会が荒れ模様となり、各種のニュースで話題となっておりました。

社民議員が福島党首を激しく糾弾「社会民主主義語る資格ない」「根性は最悪」
https://blogos.com/article/497779/

大部分が立憲民主党と合流するという、事実上の分裂・消滅の危機ですから緊迫感が出るのは当然ですが、ここまでストレートに所属議員の不満が溜まっていたのかというのは少々驚きました。

上記ニュースの見出しにはなっていないものの、批判した照屋代議士の発言でもっとも重要なポイントはここだと思います。

>総選挙を勝利するためには、あなたが参議院議員をやめて、衆議院に鞍替えして立候補しなさいよ

そう、福島みずほ党首は「参議院全国比例」で当選を重ねてきた議員であり、見方によっては「選挙でリスクを取っていない」議員なわけですね。

参議院全国比例で1議席獲得に必要な票数は、だいたい100万票。いくら福島みずほ議員が全国的な知名度があるとはいえ、一人で100万票は取れませんから、「社民党全体で取った票」に依存しています。

本当に党勢拡大をしたいと思っていたなら、その知名度を活かして衆議院の選挙区に打って出て、全国比例の議席は他の議員に譲ることもできたはずだ。あなたは卑怯だ!!

…ということを、この照屋代議士はおっしゃっているようです。

確かにリーダーが「リスクを取って挑戦し続けている」ということは、組織にとって極めて重要なファクターの一つです。

実際、主要政党の党首はほとんどが衆議院小選挙区、あるいは参議院でも選挙区選出で、場合によっては比例重複を辞退するなどして組織に「覚悟」を見せています。

福島みずほ党首は知名度があるので、全国比例の椅子に座っているのは当然かのようなイメージがありましたが、老舗政党が衰退していった原因はこうしたところにもあったのかもしれませんね。

他山の石としたいと思います。


(本件は動画でも解説しました)

簡潔ながら、本日はこんなところで。

それでは、また明日。

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