選択的夫婦別姓、自民党内でもバチバチの闘争スタート。「0か100」ではない前進に向けて

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

デジタル化や経済政策など主要テーマは多岐にわたる臨時国会ですが、「選択的夫婦別姓」制度についても動きが生じています。

自民党の稲田朋美代議士が、選択的夫婦別姓そのものではないものの、事実上の法的根拠を与える制度を「私案」ながら委員会の場で提起。

自民党内でも稲田朋美代議士、橋本聖子大臣らの元閣僚・現役閣僚級からの推進メッセージが発せられる一方、高市早苗・片山さつき議員らこちらも元閣僚級で知名度が高い女性議員たちが慎重な立場を旗幟鮮明にしています。

選択的夫婦別姓に異論 自民有志、25日に「絆」議連設立へ
https://www.sankei.com/politics/news/201118/plt2011180001-n1.html

私自身、選択的夫婦別姓はフルスペックで進めても良いのではないかと考えておりますが、「皇室の伝統」との関係から保守派を中心に慎重な意見が出ることは理解できます。(「家族の絆」よりもこちらが本命ではないかと)

このあたりは以前にブログで整理いたしました。

参考過去記事:
夫婦別姓に「だったら結婚しなくて良い!」のヤジ。皇室の伝統と選択的夫婦別姓について

https://otokitashun.com/blog/daily/22453/

こうした価値観の根本とも言える部分で衝突が起こっている社会課題である以上、0か100かの解決というのは極めて困難ではないかと思います。

稲田朋美議員が示したものは、完全な選択的夫婦別姓を求める立場の方にとっては100点満点のものではありませんが、この問題にずっと取り組んでこられた青野氏が指摘する通り「現実的な解」の一つで、従前から維新が提示しているものに近いと思います。

参考(維新案):
家族の一体性と夫婦別姓は両立する - 維新版「選択的夫婦別性」で日本を前に -

https://blogos.com/article/266024/

完璧な解決策が提示されないと不満と分断が起こりがちな社会課題でありますが、自民党内でも賛否が噴出しているのは「変化の兆候」と捉え、なんとか現実解の中で前進が勝ち取れるよう私も努力をして参ります。

それでは、また明日。

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