藤田文武は民主主義の闘士である。-辻元清美議員の言論封殺に抗議する-

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

引き続き衆議院では予算委員会の審議が続く毎日ですが、野党筆頭理事・辻元清美議員より維新・足立康史議員の発言に対し、議事録から削除せよ=発言を撤回してなかったことにせよとの要求がありました。

これは正しく言論封殺と呼べる行為であり、日本維新の会としては正式に抗議文を作成し、予算委員会の理事会にも申し入れを行いました。

全文はブログの末尾に掲載しますが、こちらのリンクからもご覧いただけます。

一説によると、もう少し穏健な内容でもよいのではないかという党内議論があったものの、予算委員である藤田文武代議士は「民主主義に反する暴挙を許せない、足立先輩への攻撃を許すわけにはいかない」と強硬、このような内容になったとも仄聞しています。

それはさておき、辻元清美議員が削除・抹消を求めてきたのは、過日のブログでも取り上げた「質問時間の不公平な割り振り」について言及した部分です。

参考過去記事:
立憲民主党が選挙目当てで共産党にすり寄る自己保身?嫌がらせ??国会審議の質問時間はどう決まるのか

https://otokitashun.com/blog/daily/25307/

そもそもこの発言をした当日の場面では、辻元野党筆頭理事が足立代議士の発言を静止しようと委員長に働きかけていますが、その時点で何を根拠にそのようなことをしているのか不明です。

掲げていた質問時間の不公平さを示すパネルは事前に理事会承認を得ている内容であり、単に「図星を突かれて嫌だった」から発言を静止するなど、当然に許されるはずもなく、議事録削除もありえません。

「予算委員会での質疑にふさわしくない内容であった」

という捉え方や意見・批判はあったとしても、明確な事実誤認や誹謗中傷・差別発言などでない限り、国会質疑という言論の場で他の議員の発言を制限できないのは言うまでもないことです。

円滑な委員会運営のため、その場は委員長の指示に従って足立代議士が矛を収めたのをいいことに、議事録削除=発言内容の完全抹消を要求してくるなど、言論の自由・民主主義への挑戦に他なりません。

他にも我々が指摘をした点は多岐にわたりますが、詳細は抗議文・申し入れ書の全文をご一読ください。

私たち日本維新の会は、辻元理事による議事録削除要求を拒否するとともに、反省と謝罪を求めるものです。

引き続きご注目とご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。

それでは、また明日。

議事録の削除要求について

本日2月12日の衆院予算委理事会において、辻元清美衆院予算委野党筆頭理事から添付の議事録について削除要求があったところ、日本維新の会として、拒否するとともに、以下の意見および質問を理事会に提出する。理事会として、辻元筆頭理事に真摯に回答するよう促していただきたい。

まず、会派の議席数に応じた質問時間が確保されることは民主主義の基本であり、少数会派の発言時間が十分に確保されるべきことは立憲民主党はじめ野党が常々主張してきたことである。日本維新の会は、そうした民主主義の大原則が守られることを前提に、慣例に則り、理事会における筆頭間協議を認め、同協議を野党筆頭理事たる辻元理事に委ねてきたところである。

ところが、野党理事は、質問者である足立康史衆議院議員が辻元理事のブログおよび足立議員のブログの題名を紹介しただけで立ち上がり、足立議員の発言を制止するよう委員長に働きかけた。また、続けて、足立議員が衆院予算委における野党の質問時間配分に係る事実をパネルで紹介したことにも異議を申し立て、足立議員の発言を制止するよう委員長に働きかけた。

金田勝年委員長が円滑な議事運営を確保する観点から行った議事整理については、足立議員も一貫して尊重する立場を表明し、実際に粛々と従ったところであるが、辻元理事ら野党の理事たちが足立議員の発言を制止しようとした理由は、依然として不明である。

第一に、足立議員が紹介した辻元理事のブログは、実際に、辻元理事の公式ホームページに現在も掲載されており、その表題は、足立議員が言及した内容と同旨の『足立議員のいう「辻元清美の疑惑」は全てデマ』(2017.11.17)となっているなど足立議員の発言は事実に即したものであることは明らかである。辻元理事は、何よりも先に、なぜ異議を申し立てたのか、自ら申し立てるのではなく野党の次席理事に指示をして足立議員の発言を制止させたのは何かやましいことがあったからではないのか、明確に説明をすべきである。自らの疑惑について議論されることを回避するために野党筆頭理事の権限を行使したのであれば、到底、看過できるものではない。理事会として厳正に対処すべきである。

第二に、金田委員長の差配に従い、足立議員は直ちに辻元理事のブログの話題を控え、野党の質問時間配分に係る事実を記したパネルの紹介に移った。同パネルは、事前に理事会で承認を得たものであるにもかかわらず、辻元理事は自ら立ち上がり、同パネルを使用した足立議員の発言を制止するよう委員長に働きかけた。足立議員が金田委員長の議事整理に粛々と従ったのをいいことにして、この度、当該議事の記録を全面削除するよう要求してきたのである。これこそ言論を封殺しようとする暴挙であり、民主主義にもとる行為である。私たち日本維新の会は、辻元理事による議事録削除要求を拒否するとともに、反省と謝罪を求めるものである。

なお、日本維新の会の質問時間が「減らされ」たのか、あるいは、国民民主党の質問時間が「増やされ」共産党の質問時間が大幅に「増やされ」たのか、については、既に理事会で議論が尽くされたように、解釈の問題であり、いずれの解釈が、正しい/間違っている、といった結論を得ることは困難である。

そもそも、足立議員の当該発言に対しては、立憲民主党の委員席から「自分たちの態度が悪いからだろ」といったあるまじき野次がなされるとともに、同党幹部が「国民は首相指名選挙で(立民の枝野幸男代表に)入れてくれた。維新ももっと共闘してくれれば」(産経新聞2021.2.5)と語ったと報じられている。そうした政局的な思惑を背景に質問時間が左右されることがあっては断じてならない。こうした野次および報道内容については、誰の発言であるか等事実関係を調査し理事会に報告させるとともに、政党のスタンス等により質問時間が左右されるような暴挙が許されるのか、立憲民主党には明確な説明を求めたい。

仮に、本件について、辻元理事が自らの一方的な解釈に従い議事録削除を求めるのであれば、私たち日本維新の会は、辻元理事を野党筆頭理事として認めることは出来なくなる。辻元理事におかれては、日本維新の会を含む野党全党全会派の意見を代表して筆頭間協議に臨むという野党筆頭理事としての責任を果たす意志と覚悟があるのかないのか、改めて明らかにすべきである。

令和3年2月12日
日本維新の会 衆院予算委員
藤田文武

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