「2025年までにプライマリーバランス黒字化」は、さすがに見直した方が良いのではないか問題

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ようやく衆議院での審議が一通り終了し、参議院の出番がやってきました。明日19日は財務大臣に、来週火曜日は日銀総裁に質疑です。

それに先立ち昨日17日に麻生大臣から所信表明があったわけですが、「プライマリーバランス黒字化(2025年まで)」を強調されていたことが気になりました。

財政健全化なんて完全に放棄していい

とは思いません(元来、私は財政保守・小さな政府という立場です)。

しかし、とりわけ金融経済が高度に発達した現在においては、世界各国の様子を注意深く見渡しながら、財政出動によって適切にアクセルを踏んでいくことが必要です。

その観点からすると、コロナ禍で各種の数値が悪化しており、先進諸国もまずは財政出動で景気回復!となっている現状において、プライマリーバランス(PB)黒字化に触れるのはさすがに時期尚早&非現実的ではないかと思います。

むしろ5年という短期でPB黒字化と財務大臣が発言すれば、「近い将来、増税があるのではないか」という猜疑心がマーケットに生まれ、景気回復にフタをしてしまう可能性もあります。インフレ目標達成にも向かい風では…?

こうした問題意識から、財政金融委員会では財務大臣・日銀総裁に見解を質していく所存です。

PB黒字化は目標ではなく結果。もちろん簡単なことではありませんが、少なくとも今は減税などの財政出動によって景気回復に努めるターム。

予備費の活用、3次補正の内容も含めて、是々非々の立場から提案を続けて参ります。

質疑準備のため、簡潔ながら本日はこんなところで。

それでは、また明日。

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