こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
森喜朗氏の発言に対する批判・炎上が止みません。やまないどころか、次々に要職者が追加燃料をぶちこんでくるのでさらに問題が大きくなっている有様です。
二階幹事長 森会長の女性蔑視発言は「そんなこと」 五輪ボランティア辞退で
自民党の二階俊博幹事長は8日の記者会見で、五輪ボランティアに辞退の動きが出ていることに「そんなことですぐ辞める」などと述べ、森会長の失言を「そんなこと」と表現しました
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) February 8, 2021
経団連の中西宏明会長は、森喜朗氏の女性蔑視発言について「日本社会にはそういう本音があるような気がする」と述べ、SNSで批判が広まっていることについては「SNSは恐ろしい」と話しました。https://t.co/miXqjFbiav
— 毎日新聞 (@mainichi) February 8, 2021
どうしてこうなってしまうのか…と、私としても呆れて落胆するばかりです。
当初から申し上げている通り、森喜朗氏の発言に擁護の余地はありませんし、その後の謝罪対応もまったく評価できません。森喜朗氏には、何らかの形で勇退する道へ進んでいただくべきだと思います。
ただ、各国大使館による不可解なパフォーマンスや、国会議員たちが政局的にアピールする姿勢には違和感を覚えます。
欧州各国の在日大使館などがツイッターに、片手を挙げた写真に #dontbesilent を付けて投稿し、話題になっています。https://t.co/inFRQAiZxV
— 毎日新聞 (@mainichi) February 6, 2021
明示はしていないものの、これが森喜朗氏への抗議だとすれば、大使館という公的な外交機関がやるべきことではないと思うんですよね。
これを一部の国会議員が金科玉条のように持て囃していたのもどうかと思いますし、本日の国会では白ジャケットで登院するというパフォーマンスも行われたようです。
立民の女性議員、本会議で白いジャケット姿 森会長に抗議https://t.co/MaXR0uWQRd
白は米国の婦人参政運動を象徴する色で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視ともとれる発言に抗議の意思を示す目的があります。 pic.twitter.com/VYPVoM35Uc
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 9, 2021
あれだけ発言が問題視されながら、いまだに辞任を決断しない森喜朗氏や、自浄作用がない組織委員会に対してフラストレーションが溜まっていることは理解できます。
理解できますが、ここでこういうアクションに走ってしまうと、「政局臭」「パフォーマンス感」がにじみ出てしまい、一般世論が遠のく・反発する逆効果を生み出す気がするのです。
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そしてあれだけ学術会議の任命問題については「首相の職権乱用!」と騒いでいた一部野党やメディアが、独立組織である組織委員会の問題について首相の政治責任を質すというダブルスタンダード問題も目に付きます。
法律上首相に任命権がある学術会議会員について、首相が任命拒否したら権利の濫用だと大騒ぎしていた人たちが、今度は法律上首相に任命権も解任権もないオリンピック組織委員会会長を辞職させよと騒いでいる。不思議だ。学術会議は、今こそ首相は森さんの人事に口を出すなと騒げ!
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 6, 2021
目先の問題に飛びつくのではなく、森喜朗氏と五輪組織委員会を改善するためには現実的にどんな手があるか、これを機にクオータ制度をどう進めていくか、建設的に考えて行動してまいりたいと思います。
クオータ制度については過去ブログもご参照ください。
参考過去記事:
「社会最大のマイノリティ」女性のクオータ制度は政治に導入するべきか?オンラインサロンで朝から大激論!
https://otokitashun.com/blog/daily/24437/
それでは、また明日。