愛知のリコール不正疑惑、維新の「組織的な関与」の有無と責任について

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

不都合なことは黙っていた方が良いとされる政治の世界ですが、そうもできない性分なものでして。
※だからといってすべての事象にコメントできるわけではありません

こちらについて、「無関係とはどういうことだ!」「責任逃れだ」等の指摘をいただいておりますので(複数のネットニュース記事にも取り上げられました)、改めて詳述したいと思います。

まず、維新が政党として当該リコール運動にコミットしたことはないと承知しています。

一方で、だからといって無関係・無責任というわけではなく、事務局の要職に関係者(衆院支部長)がいた以上、不正行為が確定すればその責任は重いと考えています。

愛知でリコール運動がスタートしてから一貫して、維新が所属議員を動員する・お金を支出するなどして運動に関与したことはないはずです。

例えば大阪都構想の住民投票では、関東・東京の議員にも「応援せよ(要旨)」という通達が出されていましたが、リコール運動については一切ありませんでした。

また、吉村府知事がTwitterで応援コメントを出した点が指摘されていますが、これは直後に松井代表がその発言を諌めています。

参考ニュース記事:
愛知知事リコール運動 大阪・松井市長、賛同の吉村知事に苦言「県民が判断」(2020年6月3日)

https://mainichi.jp/articles/20200603/k00/00m/040/257000c

以上をもって私は、「組織としての関与はない」と表現しました。また私個人としても、当該リコール運動を応援・支持したことはありません。

「政党である以上、組織的ではない動きなどない」「一人でも党関係者が関与した以上、それは政党としての行為」

といった論調も見られますが、それはやや乱暴な整理が過ぎるのではないかと思います(そうしたお考えも全否定は致しませんが…)。

今後、私が把握していない政党としての組織的行動が判明すれば、以上の主張は撤回して謝罪をさせていただく所存です。

一方で繰り返しになりますが、党関係者が要職者についていた以上、不正行為があれば責任は免れないと考えています。

だからこそ私自身、不正疑惑が報じられた直後から、党関係者に対して迅速に調査をするべき旨を伝えておりました。

維新、リコール署名偽造問題で運動事務局長を調査 
https://www.sanspo.com/geino/news/20210224/sot21022420080009-n1.html

>松井氏は、法律に違反する行為が確認されれば「政治家としての資質が疑われる」として厳重処分とする考えを示した。

当事者からは支部長辞任届が提出されたようですが、これで党としての対応が終了というわけではなく、状況を精査してさらなる対応が行われるものと思います。

いずれに致しまして、リコール運動は民主主義における正当な権利である一方で、そこで不正行為が行われたとすれば、これは民主主義の根幹を揺るがす暴挙とも言えるものです。

関係機関には事態の早急な解明を期待するとともに、再発防止のために為すべきことを、私自身としても考えてまいりたいと存じます。

最後に、この度は党関係者の関与によりご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

それでは、また明日。

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