こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日28日の記者会見で、立憲民主党の枝野代表が色々と踏み込んだ発言をされていました。
財政出動に対する認識など一定の評価ができる面もありますが、本人が見出しにも用いた「ワクチンよりも検査」という主張については看過することができません。
すでに多くの方から指摘が入っている通り、このタームでワクチンよりも検査を推すことは政策的にありえない主張です。
政府主導で東京と大阪に設置しようとしている集団接種センター構想に否定的なようですし、「とにかく政権のやることは批判したい」という目的ありきになっているように思えます。
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そしてこの「ワクチンよりも検査」という言葉に、何か既視感があります。
そう、反ワクチン・ワクチン忌避から接種停滞が続いてきた「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)」において使われてきた言い回しなんです。
過去に何度も取り上げてきたように、我が国では歴史的経緯からワクチン忌避の感情が強く、一部のメディアや活動家は熱心に反ワクチンを主張してきました。
その彼らが口を揃えて使うのが、以下の言葉です。
「ワクチンよりも検査」
「検査で子宮頸がんは防げる」しかしながら、子宮頸がんの検査では早期発見はできても「予防」をすることはできず、「ワクチンと検査はどちらも重要」というのが正しい理解のはずなのです。
新型コロナウイルスにおいても勿論、どれだけ検査を重ねたところで(強制隔離が法的にできない日本では)ゼロにできるわけでも、集団免疫を獲得できるわけでもありません。
にもかかわらず、この後に及んで
「ワクチンよりも検査」
という言い回しを(わざわざTweetの見出しに使うほど)好んで使う・強調する枝野代表や立憲民主党には、反政府・反政権のみならず、反ワクチンという政策志向がどこかにあるように思えてなりません。
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実際にこうした「反ワクチン」的な主張をする議員が所属していますし、支持者にも一定数いることは事実でしょう。
「記者会見の全文を読めば、ワクチンそのものを否定しているわけではない」という反論が来そうですが、私は全文を読んでもなお危惧を感じるのはそうした理由もあります。
こうした政党が野党第一党であることは、今回の感染症対策に限っては率直に言って大きなマイナス要因・リスクであり、くれぐれも影響力を持たれないように注意をしなければなりません。
維新は東京・大阪に集団接種センターを設置することを強く支持し、ワクチンパスポートの実現に向けたシステム構築など、政府与党がやるべきことをしっかりと後押しし、足らざる部分を提案してまいりたいと思います。
それでは、また明日。