またしても後手に回った水際対策。精神論と楽観論と悲観論が入り交じる謎の意思決定

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

これだけインドでの窮状が伝えられながら、ようやく、ようやく政府がインド等からの水際対策に踏み切りました。

多くの方がすでに指摘しているように、すでに東京都内でもインド株が常態的に確認されており、「遅すぎた」の一言です。

水際対策はやれば確実に効果がでる施策の1つであり、逆に言えばここを怠れば感染拡大は続く一方です。

なぜ昨年来、ことごとく日本政府はここで判断を誤るのか。

・国民に行動変容を訴えれば、なんとかなるのではないかという精神論
・判断を先延ばしにしているうちに、今回もなんだかんだで波が収まるのではないかという楽観論
・入国禁止なんてしてしまったら、オリパラ中止へと雰囲気が傾いてしまうのではないかという悲観論

この3つが入り混じったものではないかと推察されますが、端的に言えば判断ミスでありリーダーシップの欠如でしょう。

特にオリパラ開催を気にして、悪いイメージを持たれないようにと入国禁止措置を先送りにし、結果的に状況を悪化させているのだとしたら本末転倒も良いところです。

入国禁止措置だけではなく、水際対策には他に課題も山積みです。先般も、数百人を超える入国者・帰国者が待機指示に従わず出歩いていることが報じられました。

現在、こうした人々の行動を罰則付きで制限するための法律はありませんが、ここは状況から考えても法改正して対応すべきでしょう。

本当にオリパラを開催したいのであれば、むしろ断固たる措置を取ることが求められる正念場です。

この危機感がどこまで総理・官邸にあるのか不明ですが、引き続き水際対策については具体的かつ厳格なものを求めて提言してまいります。

それでは、また明日。

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