こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
都議選まで残すところ2ヶ月を切りましたが、重要争点の1つは「表現の自由」「不健全図書指定について」です。間違いありません。
というのは私の願望も半分くらい入っているものの、山田太郎参議院議員の54万票獲得当選を嚆矢として、政治の世界で急激に「表現の自由」に関心を示す政治家が増えていることは揺るぎない事実です。
表現の自由を守るための約束(AFEE)
https://afee.jp/yakusoku/中には「え、本当に…?」と思うような議員の名前もありますが(苦笑)。
コミケ会場の前で、山田太郎さんと二人で街頭演説をやっていた時代から考えると隔世の感があります。とても良いことだと思います。
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そして東京維新には
生粋のヲタク…表現の自由戦士であり弁護士・松本ときひろ区議がおり、私も前都議会議員としてこの問題に取り組んでいた立場から、重要公約の1つとして「不健全図書指定」の改善策を提起します。都議選予定候補としてはわかたび啓太(練馬区)事務所がマニフェスト策定を主導し、佐藤こと(北区)都政対策委員も審議会を傍聴するなど熱心に取り組んでいます。
まず、東京都政における「不健全図書の指定」問題を軽く振り返りますと、東京都は「青少年健全育成審議会」という会議体で「不健全図書」を指定しています。
果たして行政が何をもって作品を「不健全」とするのか。ここには表現の自由の観点から、今なお続く激論があります。
東京都から不健全図書に指定されると販売に制限がかかるわけですが、「あくまで書店などの『販売』に制限をかけるだけなので、表現の自由にはなんら抵触しない」という意見もありますが、あにはからんや
日本社会の同調圧力は凄まじく、東京都から不健全図書指定をされるとAmazonからも消える事例が多数確認されています。
これは創作意欲を大きく削ぐことにつながり、表現の自由という観点から決して無視できない問題です。
都の不健全図書については、私の過去記事もご参照ください。「妹ぱらだいす!2」懐かしい…。
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前段が長くなりましたが、この不健全図書指定制度がいくら「表現の自由」の観点から問題だといっても、すでに運用が軌道に乗っている制度を一足飛びに廃止をするのは困難でしょう。
そこで我々は、不健全図書を指定するプロセス、つまり審議会のあり方について具体的な改善案を提起します。
まずは委員会構成の変更です。
現在の審議会には当事者(青少年の代表者)や児童心理学・憲法学の専門家、そして公募による委員などは入っていません。
民意の代表者として「都議会議員」を入れることに意味がないとは申しませんが、学識経験者に水増しされてカウントされている点なども疑問です。
こうした委員会構成を変更することで、行政職員を中心とした一部の人たちが考える「正しい表現・作品」バイアスを和らげることができます。
もう一つは、不健全指定を受けた発行業者と著作者に意見表明をする機会を設けることです。
販売制限という不利益処分をする以上、行政は当事者から弁明を聴取するべきです。
制限をかけているのは「販売」のみだから不要というロジックは、前段のAmazonにおける規制なども含めて、社会的影響力を考えれば大いに疑問が残ります。
具体的には改正条文として、
>審議会は、第8条第1項1号又は2号の規定による図書類の指定について審議しようとするときは、あらかじめ、審議の対象となる図書類の図書類発行業者及び著作者に、口頭又は書面により意見を述べ、証拠を提示する機会を与えなければならない。
この一文を加えることで、著作者等に対する手続き補償を厚くします。
「意見を聞いたところで、結果は変わらないでしょ」
と思われる方もいるかもしれませんが、当事者から公の場で意見聴取をするプロセスを設けるということは、不健全図書を指定する側にもある種の強い「プレッシャー」「抑止力」になります。
そこを乗り越えてでも、本当に不健全図書に指定するロジック・大義がありますか?と問いかけることができるわけですね。
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長くなりましたが、以上がここまで東京維新として考案中の「表現の自由」「不健全図書指定の見直し」政策の一端です。
さらにもう1つ具体案・改善策を用意し、ブラッシュアップして正式なマニフェストとして発表することを考えています。
東京維新の会は、本件(表現の自由)についてはどこよりも深く取り組むトップランナーたるべく、不断の努力と活動を続けてまいります。
皆さまからご注目とご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
それでは、また明日。