デジタル時代、政治家にとって情報公開の「コスト」は「安くて高く」なった

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は「デジタル憲政フォーラム」に登壇し、N国・立花代表とも積極的なコミュニケーションを交わしてきました(笑)。

パネルディスカッション前の講演で、私に与えられたテーマは「デジタル時代の情報公開の重要性」

デジタル如何にかかわらない情報公開の重要性をいつも通りお伝えした後、デジタル時代には「アーカイブ力の向上」「検索性・検証可能性の強化」「公開コストの低下」などが起きるため、さらに情報公開が重要になりますよというお話をさせていただきました。

15分という持ち時間で伝えきれなかったことを補足する意味でも書きますと、デジタル黎明期は政治家にとって「情報公開のコスト」は「安くて高くなっている」なと思っています。

「コストが安くなる」というのはわかりやすい話で、これまではチラシを配る・新聞折込をする・駅前で街頭演説するというアナログな手法でしか政策・情報を伝えることができなかった状況が、テクノロジーによって一変しました。

ブログやYouTubeを駆使すれば、ほぼコストゼロで情報発信までは誰もができます。自らの政治活動や政治資金収支報告書も簡単に公開できますから、やらないのは単なるサボりです。

一方で「コストが高い」とはどういうことか。「リスク」と言っても良いかもしれません。

情報公開はすればするほど、有権者から「突っ込みどころ」が増えます。発言の矛盾をつかれたり、政治資金の用途の詳細をどこまでも問われたり…。

例えば日本維新の会は文書通信交通費の領収書・使途を公開している唯一の政党ですが、それゆえに細かな追及・批判を受けることがしばしばあります。その一方で、非公開で好き放題にやっている政治家たちは免責されているわけです。

極めつけはそうした情報公開を積極的にやっていても、残念ながらそれが特段に高く評価されるわけでもないという…。

「情報公開」は現状で言うと、政治家にとって「コスパが悪い(説明責任が過剰に問われるわりに評価されない)」行動なので、あまり積極的に行う議員が少ないのですね。

もちろん私は、すべての議員が厳しい突っ込みを受けながらも、テクノロジーをフル活用して情報公開を徹底していくことがあるべき姿だと思います。

そのためには、情報公開の重要性がもっと周知され、実践している政治家が正当に評価される状況を作り出さなければなりません。

にわとり卵な話かもしれませんが、「あるべき姿」を目指して引き続き情報公開の実践とその重要性の啓発に努めて参ります。

それでは、また明日。

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おときた駿
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