2022年8月8日 夕方。今日は夏季休暇の日。「知事がほとんど夏休みを取っていない」ことを心配した秘書課の配慮だ。お陰で、昨晩は(久々に)十分な睡眠時間を確保した。それだけでも、本当に有難い。(感謝x10) が、それでも、完全にリラックスするのは難しい。午前中から(新しいコンテンツのチェックや読書の合間を縫って)県庁の幹部、政府与党の要人と連絡を取ったり、地元秘書に来夏の知事選への準備を指示したりしている。 数時間前、歌代健康福祉部長と電話で言葉を交わした。本日、県内で確認された新たな新型コロナ感染者は1,343人。先週同曜日(1,507人)を、久しぶりに下回った。 亡くなった方は2名。90代の女性と70代の男性だ。病床使用率はやや上昇したものの、59%で踏ん張っているとのこと。が、これから人流の増える「お盆休み」に突入する。その後の動きが、ちょっと心配だ。会見でも、しっかりと県民の皆さんに感染防止対策の徹底を呼びかけていく。 さて、少し前の地元紙(上毛新聞)が、現職知事による「来夏の選挙への出馬表明」を取り上げた。同記事は、「過去の例を見ても、7月下旬の表明は『異例のスピード』だ」と報じていた。なるほど、歴代の知事に比べると、確かに早いタイミングのようだ。が、決して「拙速な動き」ではないと考えている。 そもそも、次の知事選挙の1年前(本年7月)の段階で「次の選挙に再選を目指して出馬するかどうかを決める」というのは、昨年から(あちこちで)言い続けていたことだ。知事の定例会見でも何度か言及。複数のメディアの取材や、新年のインタビュー等でも、そのことを明言している。 加えて言うと、本年2月頃から県内各地で開いていた山本一太地区後援会の役員会には、すでに地元の多くの県議や首長に出席してもらっていた。多くの地域では、そうした方々から(出馬を前提とした)応援演説も頂戴していた。 当然のことながら、最大会派である自民党県議団執行部を中心とした県議会の主要メンバーの人たちには、様々な機会を通じて、知事の意向(7月下旬に決断するという方針)を伝えていた。上記の経緯を考えても、今回の立候補表明を「寝耳に水」と感じた人は、ほとんどいなかったと思う。 地元紙の記事を読んで、初めて知ったことがある。それは、「大沢前知事や小寺元知事も、(2期目に関しては)選挙前年の9月か10月に再選に向けた出馬の意思を表明していた」という事実だ。が、この2人の先輩知事が、県内に約70の(実際に活動している)独自の地区後援会を持っていたとは、聞いていない。 ましてや、再選に向けての出馬表明を行う半年前から、6ヶ月かけて全県のほぼ全ての後援会の役員会を開き、「県政報告と出馬を決断した場合の支援の要請」まで済ませていたというようなことは、間違いなくなかったはずだ。 さらに言うと、7月下旬の立候補表明の前までに、(これも6ヶ月かけて)県内12ヶ所で県主催の「未来構想フォーラム」を実施していた。すなわち、決断する以前に、「知事が県内各地に足を運び、住民に対して直接、群馬の未来ビジョンを語る」という初めてのプロジェクトも完了させていた。 もっとつけ加えると、この間、2度目の知事選出馬を決断するにあたり、県内の主要な職域団体との意見交換会も、精力的続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』