2025年6月6日 午前9時過ぎ。熱いミルクティーを飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。 本日の出勤は午後から。スケジュール表には、担当部局との協議やメッセージ収録等の日程が並んでいる。 夜は県の観光業界の幹部3人と会食。いずれも、この業会の重鎮だ。時々は、こうして、お話を伺いたいと思っている!! さて、過去のブログでも何度か触れたが、20代の頃、若気の至り(?)で、新聞記者を数ヶ月、経験した。興味のある方がいたら、20年前(?)の「直滑降ブログ」をチェックしてみて欲しい。 まさに「青春の蹉跌」と呼ぶべき出来事。恥ずかしい失敗が、赤裸々に綴られている!!(苦笑) 84年に米国の大学院を修了して帰国。ジャーナリストになることを目標に、勉強していた頃のこと。地方の支局時代に「とくダネ」を連発していたというある敏腕記者の先輩から、こんなアドバイスをもらったのを、よく憶えている!! 「一太君ねえ、とくダネって、見つけるもんじゃない!自らの工夫や視点を生かして、作り上げるものなんだよ!!」 残念ながら、自分の周りの若い友人たちの中に、(ヤフーのニュースをチェックするひとはいても)「新聞を購読している」ひとは、ほぼいない!!(ガクッ) が、(当然のことながら)知事である自分は毎朝、地元紙(上毛新聞)を丁寧に読む。県庁に移動する知事車の中で、他の大手新聞の群馬版の記事にも、ちゃんと目を通すことにしている!! 記者の署名がある時は、そのひとの名前も、しっかり頭に入れるようにしている!! 毎週の知事の定例会見に、あれほど多くの記者の人たちが足を運んでくれているのだ!!こちらも、群馬県の発表を「どう報道してくれているのか?」を確認しないと失礼だ!!そうでしょう?! 週1回の庁議でも、時々、幹部職員にこう話している。 「記者(メディア)のひとたちの背後には、国民(県民)がいる。だから、どんな質問にも、真剣に対応する必要がある!」と。 例えば、自分が今、どこかの記者だったとしよう。ひとつの統計やデータは、視点によって、ポジティブな発信にもなるし、ネガティブな報道にもなる!!すなわち、優秀な記者なら、やり方ひとつで、全体の印象を変えられるということだ!! 独自の視点で報道することと、「印象操作をする」ことは違う!!だからこそ、「社会への影響力」を付与されたマスコミ人は、しっかりしたファクトに基づく発信をする必要があるし、それを受け取る国民(県民)の側にも、ニュースの真偽(報道の質)を見極めるメディア・リテラシーが不可欠なのだ!! 「どんな報道も鵜呑みにしない!!」フェイクニュースが横行するAI時代、情報を受け取る側にも、それなりの心得が要る!! 今から6年前、知事選への立候補を表明した後、ある新聞が、当時、自民党参院議員だった自分の出馬を牽制するような「意地悪な記事」を掲載した。 記事の趣旨は、(簡単に言うと)「山本一太が知事に転身しようとしているのは、安倍首相(当時)との関係が拗れ、国会議員としての展望が開けないからだ!」というものだった。 翌日、この記事を読んだ親しいメディア人から、電話がかかって来た。かなり怒った声で、こう話していた。 「一太さん、あの記事、読みましたか?ひといですね!!ただの悪口じゃないですか!!ブログで反撃したほうがいいですよ!!」と。 「この記事を書いた00記者って、群馬県の続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
報道する側の責任と受け取る側の心得〜ある記者への反撃プランを中止した理由とは?!
