元大阪市長で国政政党日本維新の会代表をつとめていた橋下徹さんが3月4日、テレビ番組で、ウクライナのゼレンスキー大統領が同国キーウ近郊でロシア軍が市民を大量虐殺した訴えていることに対し、「結局生き残るのは政治家」と非難していた番組を見て、わが耳を疑った。
ゼレンスキー大統領、ロシアから連日のように空爆を受けているマリウポリ市長、そしてキエフ市長をはじめとしたウクライナのリーダーの皆さんは、世界に対して日々情報発信に努め、ロシアの蛮行を世界に明らかにしている。一方でキーフ近郊に位置するモティジン市のスチェンコ市長は、ロシア側の要求を拒否したため、夫と息子と共に射殺されたとの報道もあったほか、現在ウクライナ全土で、11人の市長や地域のリーダーがロシアに拘束されているとの報道もある。
ウクライナのリーダーの皆さんが自らの命をも顧みず、国家・国民を守るため陣頭指揮を執る姿をみて、これこそ政治家のあるべき姿だと感じ感銘を受けていた。今こそ世界がウクライナの皆さんに寄り添い、できる限りの支援をすべき時に、日本のリーダーのひとりとされた方が、ウクライナの方々を後ろから鉄砲で打つような発言をしばしば繰り返していることに申し訳ない思いでいっぱいになる。
私にできることはウクライナから避難された方々が路頭に迷うことがないよう、仕事についたり子どもの教育などに困窮したりすることがないよう名古屋市に対して働きかけること、そしてウクライナの方々の生活支援のための街頭募金活動を繰り返し行うことくらいしかなく本当に申し訳ない思いでいっぱい。