夏の昆虫の王様、カブトムシ。子どもだけでなく大人にも高い人気を誇る。カブトムシの特徴でもあるツノは、やっぱりかっこよく、艶のある黒いフォルムには本当にしびれる。また、今から20年ほど前には、「甲虫王者ムシキング」のトレーディングカードの流行で、カブトムシの人気が沸騰。カブトムシがスーパーで大量に売られた時代もあった。
さて、7月15日(金)、保育園、認定こども園における園児の保育・教育教材として、深夜、カブトムシ採集にでかけた。必需品は蓋つきバケツ(15リットルぐらい)、釣り竿(伸縮式のもの)、懐中電灯。場所は知多半島のとある場所。
カブトムシは夜行性だ。夜間、または早朝、里山のクヌギやコナラ、クリ、イチョウなどの樹液を吸っているところを捕まえる。または、これら樹木を揺さぶると落ちてくることもあるし、街灯に飛来するところを捕獲することもある。
一方、知多半島の山で採集するときに注意が必要なのは大量の蚊の襲撃。そしてマムシの出没やカブトムシのそばにムカデがいることが多いことも要注意。マムシ対策として長靴は必須といっていいだろう。
この日は3時間ほどで約150匹のカブトムシやクワガタ虫を捕獲したが、ある異変に私たちは気が付いた。
それは...
カブトムシのメスがほとんどいないこと。捕まえても捕まえてもカブトムシのオスばかり。メスの割合はわずか10%程度しかなく、カブトムシの生態系になにか異変が起きているようだ。一緒にカブトムシを採集していたカブトムシ名人も「こんな年は珍しい」と驚くほど。
異変の原因については現時点でわからないものの、カブトムシ名人は「何か大変なことが起こらなければいいが...」