天皇陛下御即位記念 奉納熱田神楽

IMG_0282「天皇陛下御即位記念 奉納熱田神楽」がおこなわれた5月4日、ヨコイも地域の方々とともに奉納行事に参加した。会場は熱田神宮神楽殿だったが、天皇陛下御即位の時期と重なったため、熱田神宮への人出が半端ない。その影響を受け、「奉納熱田神楽」も空前の拝観者となった。

「熱田神楽」の起源は古墳時代。尾張の国の開拓者と言われる尾張氏が熱田に移り住み、発祥したとされる。3世紀後半、日本武尊(ヤマトタケル)の父である第12代景行天皇が熱田に行幸された時に、熱田神楽が奏じられていることから、熱田神楽の歴史は1800年とされている。

熱田神楽は「口頭伝承」のみ。文字体系のない古墳時代から1800年にわたって、神楽師から弟子に対し、すべて口伝えに受け継がれてきた。楽譜等は未だに一切存在しない。まさにこれこそが「伝統」なのだろう。

IMG_0275「熱田神楽」は、明治政府の神道国教化政策により廃止され、その後、里神楽を神宮内で奉納することは許されなかったが、代々の神楽師によって、民(たみ)の間で今日まで受け継がれてきた。そして平成元年、熱田神楽保存会会長の石川来民造さんらの努力により、120年ぶりに、熱田神宮で里神楽の奉納が実現。今年で31回目の奉納を迎えた。

IMG_0274石川さんは「熱田神宮への熱田神楽の奉納を始めて今年で31年目になる。天皇陛下の御即位を奉祝する機会を得て本当にありがたい。ご支援いただいた関係の皆様に感謝したい。」

熱田神楽を1800年にわたり守り続けてきた歴代神楽師の方々、それを支えてきた関係の方々のご尽力に感謝申し上げるとともに、弥生、古墳時代から営々と続く南区の歴史や伝統、文化にあらためて感嘆した。
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横井利明
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