御深井丸(おふけまる)側の石垣の根元部分の発掘調査の様子を視察した。
現天守解体に向けて天守台周辺の発掘調査を文化庁に現状変更許可申請していたところ、同庁から認められ調査をおこなっているもの。御深井丸側の石垣の根元部分を掘り込み、石垣の根元の変動・変状などを調査し石垣の安定性などを確認する。
さて、掘りこんだ部分の地層を確認すると、赤いがれきが多く含まれている地層が確認できる。この層は戦後、約1m盛り土された部分。その下にあるのが江戸期の層であると説明を受けた。
なお、発掘には名古屋城の学芸員が立ち会い、慎重に丁寧に発掘調査が行われていることを確認した。
また、天守台北面の石垣がはらんだ部分においても、石垣の根元の部分について調査を行っており、天守台石垣の安定性についても調査・検証が行われる。結果は後日、石垣部会に報告されることになるが、石垣の根元が不安定であると確認されれば、解体はより困難になる可能性もある。