市民の皆様に申し訳ないし本当に情けない。
愛知5区選出の神田憲次衆院議員が代表をつとめる会社が、過去に3度税金の滞納を繰り返し4回にわたって名古屋市から差し押さえを受けていた問題で、市民の皆様から多数のお叱りをいただいている。滞納していた固定資産税が市税であることから、「自民党市議団はこの問題を隠していたのか。」などのお声をいただいたほか、「税を担当する副大臣が税を滞納するなどけしからん。」「税金で給料をもらっている人が税金を滞納なんて」などと抗議の電話をいただいた。なお、税金の滞納は個人情報に当たることから、その事実について、財政局から私たち市議団には何ら情報をいただいていない。
さて、私たち名古屋市議は税の公平の観点から市民の皆様に適正な納税をお願いする立場。一方で、現下の厳しい経済情勢から固定資産税を払うことができないとの相談も多くいただいている。会社の資産が差し押さえられると企業活動が停止してしまうことから、「固定資産税の分割納付」や「金融機関からの運転資金の借り入れ」などで、企業の皆様は大変なご苦労をいただきながら納税しているのが実情だ。
この問題を受け、自民党名古屋市会議員団は11月17日、議員総会を開催し団としての対応を協議した。団員の皆さんの多くは厳しいご意見。身内に甘い対応を行うことは市民の理解を得られないと、団として厳しい対応をすることを求める声も多数いただき、団として「神田けんじ衆議院議員に対する厳正な処分を求める要請書を取りまとめ、丹羽秀樹自由民主党愛知県支部連合会会長に提出することを決めた。
11月26日、自民党名古屋市議団は、顧問、団長、副団長、幹事長より、県連会長に要請書を提出。市税の滞納は看過できず、財務副大臣の辞任だけでは党の信頼を損なうとして、厳正な処分を求めた。今後、県連や県議団と協議をしたうえで、党本部に対しても同様の行動を行う考え。