街路樹を伐採して!

ハナミズキ市民の皆様からいただく相談の中で、結構多いのが「街路樹」に関するもの。「家の前の街路樹の落ち葉がひどく、毎朝起きると自宅前が落ち葉の吹き溜まりになっている。年齢を重ねたため清掃が大変。街路樹を伐採してほしい。」

自宅の前に街路樹のある方の多くが、落ち葉の清掃に大変ご苦労をいただいていることを理解しているだけに、こういった相談をいただくと本当に心苦しい。

街路樹は街並みの魅力を向上させているだけでなく、緑陰を形成し夏の日差しを和らげるほか、CO2を吸収し酸素を発生させるといった環境上の効果、街区における火災発生時に街路樹が熱を吸収・低減して延焼を防止する等の防災上の観点で、重要な役割を担っている。

ご相談をいただいた場合には、街路樹の剪定等を実施し落ち葉の清掃へのご負担を軽減することぐらいしか従来はできなかった。しかし、ここ10年ほど、私の住む地域では、街路樹のコンパクト化を進めるなど、街路樹を伐採してほしいという住民と街路樹を増やしてほしいという市民の声を両立させる施策が進められている。大きくなりすぎたアオギリやナンキンハゼを路線全体で丸ごと伐採し、ハナミズキやコブシなどコンパクトで落ち葉がほとんどなく、剪定の必要がないなど維持管理コストの低い樹木に植え替えることで、一気に落ち葉の清掃に対する苦情が減る。

もちろん、市の財政としても、剪定コストが大幅に軽減されることから、アセットマネジメントの取り組みの一環としても評価を受けている。

今後の課題は住宅地の中にある街区公園内の大きくなりすぎた樹木の扱い。台風時の倒木などが後を絶たないこと、落ち葉への苦情なども少なくないことから、市民の関心は決して低くはない。さまざまな声をうかがいながら、街区公園樹木の再生をいかに進めるのか、今後検討が必要だろう。
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横井利明
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