4月7日に執行された名古屋市会議員選挙では、10,013票という大変重いみなさまのご支援をいただきました。この間の市政に対する取り組みが評価されたものとありがたく感ずるとともに、さらにふるさとのためにがんばれというお励ましをいただいたものと受け止めているところです。
選挙で訴えてまいりました「南区の人口を増やす」というのは、けっしてたやすい目標ではありません。昭和44年に南区の人口は191,804人に達しましたが、その後、わずか50年の間に136,000人まで、約30%も急減しています。
あえてこの難しい課題を取り上げた背景にあるのは、ふるさとに対する「危機感」です。人口減少がまちづくりのみならず、産業や雇用、子どもの教育や福祉、快適で魅力的なまちづくりに与える影響が甚大だからです。
東日本大震災の後、南区の人口は一気に減少しましたが、現在、山崎川の堤防、天白川の堤防は鋼矢板二重締切工で築造するなど地震・津波・高潮に強い堤防に、そしていよいよ大江川においても令和2年度から河口で閉め切りが行われることになるなど災害対策を急ピッチで進めており、今では津波や高潮、豪雨など「水害」に対する不安は格段に低下しつつあります。
また、南区内の保育園や幼稚園を経営している方々のご協力のもと、施設の建て替えを通して待機児童対策を急速に進めるとともに、魅力的な施設づくりに努めるなど、子育て環境は飛躍的に向上しています。ハコモノの維持管理に投じていた予算を人的な資源として子どもたちに提供する小中学校の統廃合・小中一貫教育を実現し、質の高い教育をこの南区から実現したいと考え、当該学区でも協議を始めました。
名鉄名古屋本線の連続立体交差事業もすでに呼続地区から用地買収の説明会が始まっており、今後、測量、用地買収、仮線の設置、高架事業へと進む運びです。同時に、令和4年2月からは敬老パスの対象を名鉄、近鉄、JR東海にも拡大することが決定しました。南区には名鉄駅が9駅、JR駅が1駅あることから、この街の利便性は飛躍的に向上することになります。
また、買い物難民対策についてもいよいよ始動。大手スーパーには、ヨコイが考える買い物難民解消に向けたプランをすでに説明させていただきました。できる限り早く買い物対策を軌道に乗せ、身近なお店で安心して買い物ができるよう、その実現の努力しています。
まちの魅力づくりも重要です。旧東海道や笠寺観音等の神社仏閣などの発信、見晴台遺跡や一里塚など、古いまちだからこその貴重な資産が数多くあります。また、魅力ある商業施設や空間を民間の方々と協力して作り上げ、誇りあるまちとして億の方々に大切にしていただけるような取り組みが今後の課題となります。
「南区の人口を増やす」
あらゆるツールやアプローチでこの難しい課題に引き続き取り組んでまいります。