障がいのある人達の外出時の支援である「移動支援制度」によって、街に出て社会参加の機会が増えている。しかし、当初から懸念されていたガイドヘルパー不足が年々深刻になっており、サービスの提供に深刻な影響を与えている。このガイヘル問題が、5月28日に開催された「南区手をつなぐ育成会総会」で取り上げられた。
「私の子どもは軽度知的障がいであるため、まだ大きな問題ではないが、重度の障がいの方々のヘルパー不足は深刻な状況にある。市として何らかの対応はできないか。」とのご意見。
実際、ヘルパー不足により、各事業所においては、ガイヘル計画を組むのにも困難な状況となっている。しかし、「移動支援制度」は、障がいをお持ちの方々が、地域で自立して暮らすための重要施策の一つでもあり、人材確保は喫緊の課題となっている。
一方で、保育や介護を含め福祉業界全体で人材不足は深刻な社会問題となっており、市だけでの対応ではなかなか解決に至らないのも実情だ。ご意見に対してただちに解決できるような回答はできなかったが、「議会でもガイヘル不足について取り上げるとともに、国にも働きかけたい」と、問題解決に向け、議会としても対応することを約束させていただいた。