脳の活性化で軽度認知症を改善 NPO法人健康な脳づくり
脳の活性化で軽度認知症を改善 NPO法人健康な脳づくり
認知症とは、さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなるために「物事を記憶したり、判断する能力」や「時間や場所、人などを認知する能力」などが低下し、生活する上で支障をきたしている状態。厚生労働省によると、認知症は65歳以上の6人に1人以上がかかっているといわれ、高齢者人口の増加とともにさらに増える可能性があるといわれている。
名古屋市においても、令和2年4月、「名古屋市認知症の人と家族が安心して暮らせるまちづくり条例」を施行し、認知症の人と家族をはじめ、全ての市民が安心して暮らせるまち・なごやの実現を目指すことを決意し、対策に乗り出した。
さて、認知症にならないため、また仮に認知症になっても進行を抑止するために、「NPO法人健康な脳づくり」を設立し、日頃から脳の健康状態をよい状態に保つ活動に取り組んでいる白木基之さん(株式会社ホワイトサンズ代表取締役、NPO法人健康な脳づくり世話人)が、横井利明と認知症予防を担当する健康福祉局を訪ねた。
白木さんによると、NPO法人健康な脳づくりが取り組む「健康な脳づくり教室」では、高反発クッションやミラクルグリップを使った運動によって、軽度認知症の方の認知度が向上したり、認知症の進行が抑えられたりするなど、90%の高齢者に効果があったという。なお、この取り組みには名古屋市立大学元学長の西野仁雄先生も設立当時から参画(同法人理事長)している。
NPO法人健康な脳づくりは、来年、All life active fes(ワクワク一生元気フェス)を久屋大通公園で開催。さまざまなブースを出展し、認知症予防に大切な脳づくりについて市民に直接、紹介する予定だ。まずは認知症が抱える課題を市民で共有するところから解決が始まる。